「ひょうたんせんぱい」の背中/和歌山・上富田探訪(11最終回)
by 丸黄うりほ
上富田町のマスコットキャラクターである「ひょうたんせんぱい」グッズに出会えたのは、偶然入った「コーナン」だったことを「和歌山・上富田探訪」シリーズの初日に書きました。しかし、結局その後、道の駅などのお土産ショップなどでせんぱいグッズを見かけることはありませんでした。もしかしたら、思っていたより入手困難でレアなものなのかもしれません。
ということで、レポートの最終回では、持ち帰ることができた「ひょうたんせんぱい」グッズ一つ一つをしっかり紹介していきたいと思います。
まず写真①をご覧ください。「ひょうたんせんぱい」マグカップが入っていた外箱です。箱に透けるタイプの紙が巻いてあり、その紙にせんぱいが印刷されているのですが、素晴らしいのは箱をくるりとひっくり返すと……!
箱の底にもせんぱいがいます!しかも後ろ姿です!(写真②)
私、じつは「コーナン」でこれを買い求めた時には、箱の底に気がついていませんでした。自宅へ帰ってきて取り出した時にこの絵に気がつき、その芸の細かさに感動。しかもですね、さらに素晴らしいのは。写真③がマグカップの表で、くるりとひっくり返すと、なんとカップの裏にも後ろ姿の「ひょうたんせんぱい」が! (写真④)
いろいろな衣装に着替えた「ひょうたんせんぱい」は、JR朝来駅にあったイラストマップやポスターなどで見かけましたが、こんなにしっかりと後ろ姿を見たのは初めてでした。しかも、この背中ですよ……。顔の表情以上に何か語りかけるものがありますよね。妖精のように可愛らしくもあり、哀愁漂う男らしさやセクシーさも感じさせます。とにかく、この背中に出会えただけで私は旅に行けてよかった。生きててよかった!と思いました。
写真⑤は一緒に買い求めたコースターです。コルク製で、四隅に「ひょうたんせんぱい」がのぞいているデザイン。このデザインも一捻りあっていい感じ。このセットでこれから毎日コーヒーを飲もうと思います。
写真⑥はハンドタオル。サッカーをしているせんぱいがとっても素敵。そして、写真⑦はシールです。色違いですがせんぱいのイラストは同じ。ちょっとこれは表情のバリエーションが欲しかったような気もします。
しかし、シール以上に素晴らしかったのが、シールの台紙でした。写真⑧をご覧ください。なんと、「ひょうたんせんぱい」のデータベースとなっています! それによると、せんぱいの誕生日は3月3日だそうです。これはひょうたんのタネまきの日程なんでしょうか? 生まれたのは「田中神社の森」。これは知ってましたよ。好きな食べ物は上富田町の名産品である、梅、ミカン、ヤマモモジュースなのだそう。
身長は2220ミリでウエストは3030ミリ。なんと立派な体型なのでしょう!背も高いですが、太っ腹が、さすがせんぱい。
頭の栓を抜いてみんなの悩みを吸い取ってくれる「ひょうたんせんぱい」は、悩みがいっぱいになったら、上にある赤い紐が立ってくるらしいです。稲葉根王子跡前の富田川の水垢離(みずごり)場で体を清めれば元に戻るそうですが、たまった悩みを田中神社に持って行ってくれることもあるそうですよ。そして、「ひょうたんせんぱい」は誰よりも上富田町に熱い思いを持つ、心優しいひょうたんで、その瞳は明日を見ている。上富田町の未来を見つめているのだと書かれています……。
ああ、素敵。この「ひょうたん日記」を読んでくださったみなさんも、これですっかりせんぱいのファンになられたのではないでしょうか? 和歌山へ旅行に行かれることがあったら、ぜひお土産コーナーで見つけてくださいね!
さて。ひょうたんの聖地・和歌山県西牟婁郡上富田町への旅のレポートも、いよいよこれで終わりです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の旅に同行くださった杉浦こずえさん、コンさん。上富田町までの往路復路を運転してくださったフェイ・ターンさん。そして、「八上王子跡」の前で偶然出会い、「創作館」を案内してくださったリアル「ひょうたんせんぱい」にも心から感謝いたします。
(1079日目∞10月17日)
*上富田の旅(全行程)はこちらから