人が変わればひょうたんも変わる
by 奥田亮
とうとう、バチンといってしまいました。コトブキ1号と3号を収穫したのです。残念ながら途中で根っこをやられて成長が止まってしまっていた大寿、このまま腐っていくのかなと思っていたのですが、うまく成長が止まったのか、そのままの形で乾燥していったようで、持ってみると「え?」というぐらい軽くなっていました。蔓も木質化しています。これはもう置いておく必要はないと判断して、バチンといったのでした。
成長しきらなかったとはいえ、さすがに大型品種。堂々とした胴回りではありませんか。皮はたぶん薄いだろうから、水に浸けるかどうかはまだ思案中ですが、とりあえずはこの状態でしばし観賞しようと思います。なかなかいいではありませんか。
さて、先週はMさん宅のえせUFOの暴れっぷりをご紹介しましたが、他のところにお嫁入りした苗たちはその後どうなったでしょうか。写真を送ってくださった方の状況をご紹介しましょう。
まずはピアノの先生宅。送られてきたのはなんとも上品にスラっとして可愛らしい形のひょうたん。こちらには確か大寿の苗をお渡ししたはずで、プランターでは難しいかもしれないと思っていたのですが、思いもよらぬ形のができたようです。なんとも不思議です。このタネを来年まくとどうなるんでしょうね。タネ交換が楽しみです。
そして、もうお一方。フラの先生で大阪の皆さまにもタネをお分けしたIPUの元締め、ユカリさん。ユカリさんには今年、大寿とえせUFOと百成をもらっていただいたように思いますが、それぞれに実はできたようです。
広大な畑地に地這いで作られていたのでしょうか。地面に転がっていたり、木の枝からぶら下がっていたりと原始感溢れるワイルドは栽培。そういえばハワイのひょうたんも地這いなので、さすがその型を踏襲されたのでしょうか。不思議なのはちゃんとしたUFOがいくつかできていること。でもうちのと同じ水滴型のもできています。百成とおぼしきものもありますし、うちと同じ形をした大寿もできています。なんだかバラエティに富んでいていいですね。
さらに、そのまま放置していたらそのまま乾燥してカビだらけのひょうたんもできたようです。ユカリさんは去年、IPUひとつで楽器のIPUを作られましたが、今回UFOができたので、二つをつなぎ合わせれば、完璧にIPUができます。これは楽しみです。
ところ変われば品変わる、いや、人が変わればひょうたんも変わる。でれろんでれろんでれろんろん。
(1055日目∞ 9月11日)