まだまだいける!後成りの季節がやってきた!
by 丸黄うりほ
ひょうたんの花は6月から7月にかけてが最盛期。受粉から約2カ月たつと実が完熟して収穫期を迎えます。8月に入ると黄色い葉が増え、花もあまり咲かなくなってきます。初めてひょうたん栽培をされた方は、このへんでひょうたんの一生は終わりかな?と感じられることが多いようですが、違うんです!
その時期のひょうたんは、いわば休憩をしている状態。たくさん花を咲かせ実をならせて疲れているのです。ひょうたんの勢いが弱くなってきたら、そこで油かすなどの固形肥料を定植時と同じくらいたっぷりと与えます。そして、できればメネデールやリキダスなどの活性剤も与え、毎日水やりを続けてもう少し様子を見てやると、また新しい蔓が伸び出し、花が咲いて、実がつきはじめます。
そんな9月以降の結実を「後成り」とか、「末成り」と呼びます。ちゃんと言葉もあるくらいですから、「末成りひょうたん」をあきらめるのはまったくもったいない!
たとえば、東大阪市・瓢箪山のヒョータニスト、かよさんの千成ひょうたんはお盆過ぎから二度目の花ラッシュがやってきました! 最初の花ラッシュでは3苗でトータル15個の実がついたそうですが、今度のラッシュはそれよりもずっと勢いがあり、あっという間に数が増えて、現在47個になったそうです。写真①②③は、うぶ毛に覆われた、可愛い成り立てのひょうたんたち。この調子だとまだまだ増えそうですね。
我が家のベランダで栽培中のナガユウガオ「トラヤヌス」も、8月下旬から花が再び活発に咲き始めて、ついに4号と5号が結実しました! 花が咲いても実になりきらず途中でしぼんでしまい、今年は3個で終わりかな……などと一時は思ったりしていたのですが。写真④は4号で、まだ成長途中ですが現在40センチになっています。写真⑤は5号で、ベランダの外にできているためラティスの隙間から頭が見えているだけですが、大きさは30センチほど。これでトータル5個なりました。もう少し増えるといいなぁ。
写真⑥は、吹田市のイハリコさんの千成ひょうたんです。イハリコさん宅でも第2の花ピークがやってきて、実がぽつぽつと増え始めているようす。写真⑦は吹田市のコンさん宅です。雄花がきれいに咲いていますが、実はまだのよう。最後の写真⑧は淡路島のヒロミさん宅。UFOとイプのハイブリッドひょうたん、花は咲いているようですが、なかなか結実しないそうです。
9月はまだまだ暑く、ひょうたんの好きな季節はまだ続きます。今年の夏は暑すぎたので、むしろこれからがひょうたんにとっての最適気温でしょう(25℃〜30℃)。育て主さんも根張り強く、あきらめず、もうしばらくはひょうたんの様子を見守ってやってくださいね!
(1052日目∞ 9月6日)