ごめんよごめんよ、葉陰の雌花

by 丸黄うりほ

▲葉の陰に隠れていた雌花を見落としていました……。

▲雄花3つも。翌朝になると花は茶色になってしまう。

 

ひょうたんウェスパシアヌスは、先週に引き続き花のシーズンが続いています。とはいうものの、ほぼ毎日雄花ばかり。6月の花の時期にも書きましたが、ひょうたんの花には雄花と雌花があり、ともに一夜で枯れてしまいます。受粉のチャンスがあるのはたった一夜だけ。

ただし、雄花は切り取ってジップロックに入れて冷蔵庫に入れておけば3日ほどもつ。3日後でも雌花を懐妊させることができる。……ということを私は数年前に発見しました。それ以来、雄花ばかりの日は咲きたての雄花を集めて、せっせと雄花ブーケを作って冷蔵庫に集めています。

ところが、ひょうたんの花が咲くのは夕方以降になってからです。暗闇の中、咲いている花を見落としてしまうことがときどきあるのです。

昨夜もベランダに出てひょうたんのようすを見ると、雄花ばかり8つ咲いていました。私はいつものようにジップロックを用意して雄花ブーケを作りました。「こんなにきれいに咲いているのに、全部雄花かぁ。女子がぜんぜんいないねー」と花たちに話しかけながら。

そして今朝。明るくなったベランダに行き水やりをしていると、葉の陰に雌花1つを発見。女子、こんなところにいたのか!! しかし、花びらはすでに茶色くなり、中の雌しべも変色してしまっていました。あわてて冷蔵庫から雄花を取り出して受粉してみましたが、おそらくこの雌花が懐妊することはないでしょう。

こんなふうに、ひょうたんの花は大きな葉の陰に隠れるようにして咲いていることがあります。とくに雌花は、その傾向が強いように思います。受け取った花粉が、突然の雨などで流れてしまうのを防ぐためなのかもしれません。自然状態で受粉を行う蛾たちが、敵から身を隠して安心して花にとまれるようにするためなのかもしれません。

「咲いていたのに見つけられなくてごめんよ」と私はその雌花に言いました。で、ふと目をうつすと。ベランダのガラス柵とラティスの隙間に、茶色くなった雄花が3つ残っていました。昨夜は雄花11個と雌花1個が咲いていたのに、私は4個もの花を見落としていたのですね。ごめんよごめんよ。