うまくいけば究極の侘び寂び瓢になるかも
by 奥田亮
先日、近所の農協の産直コーナーに「???」なものが並んでいたんです。長瓢というか、アメリカ瓢というか、そんなのが。なんでこれが野菜コーナーに? と二度見、三度見したのですが、シールをみると「カボチャ」と書いてあります。カボチャ?思わず買って帰ろうかと思いましたが、ぐっと思いとどまりました。食べるのはもったいないかも。干したらひょうたんみたいになるんかな。やっぱり買って帰ったらよかったかもしれません。買った人いるんかな。
さて、先週残念なことになっていた大寿。上半身が発育不全のコトブキ3号は、下半身にも凹みが出てきました。これはきっともうベコベコに柔らかくなってるんだろうなと触ってみると、意外と硬いまま凹んでいます。もしかしたら薄いながら形を保てるかもしれないと、微かな期待が出てきました。うまくいけば究極の侘び寂び瓢になるかもしれません。ぐふふ。
もう一つのコトブキ1号は、今のところそのまま、何もなかったかのように大きくもならず、萎みもせず、葉っぱも緑色。根っこから繋がる蔓の下の方はすっかり枯れ切っているのに、辿っていくと途中から蔓が元気になり、緑の葉っぱが出ていているのです。根っこからの水や養分の吸い上げはもう期待できないと思うのですが、いったいどうなってるんでしょうね。首の皮1枚でなんとか根っこが繋がっているのかな。まあもうしばらくこのまま様子見しましょう。
そして、先週結実のお知らせをした「エセUFO」、その後も無事成長し、現在体長8センチ。ふと見上げるともう一つ結実しています。めでたしめでたし。でも? これ? UFOじゃないよね? 形はどう見てもIPU。でもIPUのように大きくなる様子もなく、大きめの千成程度の大きさで止まりそう。今年苗をもらってもらったMさんのところもIPU型の実がたくさんできているようです。でも、同じく苗を差し上げたユカリさんのところでは、UFOらしいUFOがなっているのです。う〜ん、どういうことなんでしょう。さすがにエセ!
もうひとつ。菜園のこぼれダネ千成も、お盆を過ぎてようやくひょうたんらしい様相を呈してきました。雄花と雌花を咲かせながら地面を這っています。きっとここからいくつかは結実するでしょう。気楽にまいりましょう。
(1045日目∞ 8月27日)