祝ひょうたんの日♡ありがとうハイポネックス

by 丸黄うりほ

①栽培中のオオナガユウガオ「トラヤヌス」に与えている肥料と薬剤

②雌花は咲くのですが……

③これも雌花ですが……

④どれも実になりかけて、しぼんでしまう

⑤これは実になれるかな……?

⑥フェイ・ターンさんの畑は、油かすと「リキダス」で第2のピーク

⑦コンさんの千成ひょうたんにも花が咲きました!

本日8月8日は「ひょうたんの日」です!全国のヒョータニストのみなさん、おめでとうございます!

なぜ8月8日が「ひょうたんの日」なのかについては、昨年8月8日の「でれろん暮らし112」で、奥田亮さんがすこし紹介してくださっていますので、ぜひそれを読み返してくださいね。今年の8月8日は平日の火曜日ということで、私自身はイベントの予定もなく、ふだんと変わらない日常を過ごしています。

ひょうたん栽培については、マラソンにたとえるなら、そろそろ折り返し地点。人間にたとえると中年。ひょうたんももう若くはない時期に入ってきます。

写真①は、私がいま栽培中のひょうたん、もといオオナガユウガオの「トラヤヌス」に与えている肥料と薬剤です。

大きな実をつけるひょうたんは肥料食いな植物なので、5月の定植時には油かすなどをたっぷり与えるのですが、それだけでは最後まで持ちません。定植から1カ月後にはリン酸・カリの固形肥料を追肥します。そして、その後は葉や花の様子を観察しながら、こまめに追肥することになるのですが、このタイミングと量と、肥料の種類を決めるのがなかなか難しい。

花が咲き出して、実がなりはじめる時期は写真中央のボトル「ハイポネックス開花促進」が大活躍します。ひょうたんは肥料の成分に素直に反応しますので、しばらくはこれを与えていると間違いなし。

花と実の成長が落ち着いてきたら、写真左の青いボトル「普通タイプのハイポネックス」に切り替えます。ずっと「開花促進」だけを与えていると蔓が伸びなくなり、葉が黄色くなってくるのです。しかし、実の成長途中に「普通タイプ」を与えると、葉が緑色になる代わりに成りかけの実がしぼんでしまうことがあるので注意しなければなりません。また、油かすや「普通タイプ」などチッソ成分の含まれた肥料を与えすぎると、つる割れ病などの怖い病気にかかりやすくなります。そのため、追肥の前に殺菌剤「ベンレート」を与えたり、頃合いをみて活性剤「リキダス」を与えたり……。

写真②③④は7月末に撮影したもの。ピークが過ぎて咲かなくなっていた花が再び咲きだしたので「開花促進」をどんどん与えていたのですが、結局どの花も実になることはできず今はしぼんでしまいました。写真④などはとても好きな形で、「実になってくれよー!」とお祈りしていたのですが。

8月4日には意を決して油かすを追肥しました。そして、写真⑤が本日8月8日のようす。8月3日に咲いた花ひとつが、なんだか実になりそうな予感?……ですが、手前に写っている葉は真っ黄色。こういうときは「開花促進」と「普通タイプ」のどちらを与えるのが正解なのでしょうか?

私は悩みに悩んで「開花促進」にしました。葉の健康よりも成りかけの実のほうをとったということです。これで4個目の実になってくれたらいいのですが……。そんなわけで、最近は毎朝目が覚めたらいちばんに、どの肥料を与えるべきかで10分くらいは悩んでいます。ひょうたんが口をきいて、「こっちの肥料が食べたい!」と言ってくれたらいいのになぁ。

さてさて。最後は、ヒョータニストさんの畑と庭から追肥の成功例をご紹介しましょう。

写真⑥は、東大阪市瓢箪山のフェイ・ターンさんの畑のようすです。最初の花のピークが終わり、実の成長も落ち着いてきた時期に、油かすと「リキダス」を与えたら、また花が咲きだして第2の花ピークがやってきたとのこと。その花たちがつぎつぎに実になってきています。いろんな形をした成りかけの実たち、可愛いですね。

そして写真⑦は、吹田市のコンさんの千成ひょうたん「ピューター」と「クリート」です。

おめでとうございます!コンさん宅でも、ついに花が咲きだしました!

コンさん宅のひょうたんは、蔓は伸び葉はしげるのに花がまったくつかないという「蔓ボケ」と呼ばれる状態でした。そこで、「開花促進ハイポネックス」を5日おきで3回くらい続けてやってみてください」と強くお願いしていたのです。

その結果……、ついに蔓ボケ脱出です!(感涙)

今はまだ雄花だけですが、続いて雌花も咲き出すことでしょう。雌花が咲けば実はもうすぐ。

頑張れ「ピューター」と「クリート」!

そして、ありがとうハイポネックス!

(1036日目∞ 8月8日)