素敵だね♡ひょうたんのアーチ
by 丸黄うりほ
ひょうたんは蔓性の植物なので、からみつくところが必要です。しかも、どんなふうにからみつかせるかが、育て主さんのセンスの見せどころ。
きょうは、見事なひょうたんアーチのお写真を送ってきてくださった、ヒョータニストさん二人をクローズアップいたしましょう。
まず、写真①②③④をご覧ください。こちらは、東京都国分寺市のヒョータニスト、坂本真理さんのお庭です。前回(7月11日)の「ひょうたん日記」ではまだ花だった千成ひょうたんたちが、一斉に実になりました!
どうですか、アーチに鈴なりになってぶら下がるひょうたん!
まるで天国!全ヒョータニスト憧れの風景ですね。
写真②では、アーチの天井に千成ひょうたんがいっぱいなっているのがわかります。いったい全部でいくつできたのでしょう? 写真③は、千成よりも少し大きめの百成ひょうたんです。百成もいい感じに実をつけています。写真①をよく見ると、まだ花もいっぱい咲いていて、これからも実が増えそう。
前にも書きましたが、坂本真理さんは元・幼稚園の園長先生。そしてひょうたんのお世話を熱心にしてくださっているお義母さまも、お義父さまとともに幼稚園の経営をされていたということで、このお庭も元は幼稚園の敷地だったそう。そして、このアーチも幼稚園の運動会で使われていたものなのだそうです。
昔は小さな子どもたちが一生懸命に走り抜け、今はひょうたんの実がぶらさがっている。なんと幸せなアーチ!収穫までもう少しの間、ひょうたんたちを機嫌よくぶら下げてやってね!
さて次は、写真⑤⑥⑦⑧にまいりましょう。こちらは大阪府東大阪市、瓢箪山のヒョータニスト、かよさんの玄関先です。7月19日と、27日の「ひょうたん日記」では、かよさんが誤って実のついた蔓を切り離してしまったものの、その蔓をメネデール液に挿して、切り花状態でうまく保たせてらっしゃることをお伝えしていました。その時に見せていただいた写真はすべて切ってしまった蔓のものだったのですが、先日全体像を見せていただくと……、ご覧の通り!みごとなアーチ状に栽培されていたのです!
アーチ状といっても、坂本真理さん宅のようにアーチにからませていらっしゃるわけではありません。玄関先の階段にポット植えにしたひょうたんを置いて、蔓を斜め上に向かって這わせてらっしゃるのが、階段下から見るとまるでアーチのように見えるということ。
しかし、涼しげな緑の蔓と葉に、薄い緑色の小さな千成ひょうたんがぶら下がっているようすは、お客様を入口でニコニコと迎えてくれるアーチそのもの。
心配していた、切り離してしまった蔓も元気。葉は黄色くなって枯れてしまったそうですが、実はしっかりしています(写真⑧)。
お二人の栽培を見せていただいて、ひょうたんって実の可愛らしさはもちろんなんだけど、蔓と葉を鑑賞する植物としても本当に素敵だなと改めて感じ入りました。
(1033日目∞ 8月3日)