太もも似?オオナガユウガオ「トラヤヌス」の実
by 丸黄うりほ
いよいよ夏本番の暑さになってきましたね。我が家の西向きベランダは、午後になると40℃まで気温が上がり、暑いのが好きなひょうたんですら葉がしおしおになってかなり辛そう。朝たっぷり12〜16リットルも水をやっているのですが、夕方になると土は完全にカラカラです。今や、朝夕の水やりが欠かせない日課となりました。
さて、きょうは栽培中のオオナガユウガオ「トラヤヌス」の近況を2週間ぶりに書きます。前回7月4日の「ひょうたん日記」では、ようやく1個だけ実がついたことをお伝えしていました。
その後も「トラヤヌス」の花付きはなかなかよく、雄花雌花ともにこのところ毎晩のように咲いています。たぶんもう30回は授粉しました。しかし、花は咲けど、授粉すれど、それがなかなか実になってくれないのです……。
写真①をご覧ください。これは授粉したのにふくらまなかった雌花。それでも子房(実になる部分)は3〜4センチほどあります。
写真②は、いったん15センチほどまでふくらんだものの、その大きさのままで成長が止まってしまい、やがてしぼんでしまった実です。「トラヤヌス」は、とにかくこういうのが多い。
その原因は?どうやら、ベランダ南端にできた1個が、みんなの栄養を独り占めにしているようなのです!
写真③を見てやってください。葉っぱに隠れて全体がはっきり見えないのが恐縮なんですが、この実「トラヤヌス」1号、測ってみたら現在65センチになっていました。長さだけでなく太さもまあまああって……
何にそっくりかというと、人間の太ももです……!
この太ももは、1個で普通の百成(大ひょうたん)3個分くらいの容積があると思います。2021年に栽培したイプの実が、我が家のベランダで栽培したひょうたんのそれまでの最大のサイズだったのですが、これはその倍はある。つまり、15年ほどになる私のひょうたん栽培歴で、ただいま最大の実がなりつつある……ということになります。
なりつつある。そうなんです、恐ろしいことに1号はまだふくらみ続けています。いったい最終的にどのくらいのサイズになるのでしょうか……。
とはいうものの、一時期に比べるとふくらむ速度は落ちてきていると思います。1号の成長が落ち着いてきたと同時に、授粉しても実にならず、しぼんでしまうばかりだった他の雌花のようすに少しずつ変化が出てきました。
写真④は、二番目に大きくなりだした2号です。こちらは現在50センチほど。今はまだ女性の腕くらいの太さですが、毎日目に見えて大きく太くなっています。この2号が動きだしたのが、1号の成長が少し落ちてきたと感じる頃で、その後すぐベランダの外側に3号ができていることにも気がつきました(写真⑤)。3号はいま30センチくらいです。
この分だと、おそらく1号、2号、3号は成長を遂げてくれるんじゃないかなと思うんですが、微妙なのがあと3個あります。写真⑥⑦⑧の仮4号、仮5号、仮6号は、どれも15センチくらい。将来有望かどうかの判断基準は、実がつやつやピカピカしているかどうかで、今のところこの3個は光っています。ここまできたら、いつもたいていのひょうたんはいけるんですが、オオナガユウガオの場合は安心できない感じ(なので、仮としています)。
また変化があったら報告します。どうぞみなさまも「トラヤヌス」を見守ってやってくださいね!
(1021日目∞ 7月18日)