この花は雄花か雌花かどっちかな?

by 丸黄うりほ

▲末成りのひょうたんには、こういう花が増えてきます。

 

第2の花ピークを迎えたひょうたんウェスパシアヌス。24日の日曜日から昨日まで、毎日花が咲いています。そのうち雄花と雌花が咲きそろって、ひょうたんランデブー、受粉することができたのは24日、25日、28日の3日間。それ以外の日は雄花のみの開花でした。

そして本日も咲きました。花は3つ。

雄花ひとつと、雌花ひとつと……。あれ、この写真の花は?雄花?雌花?

この日記をずっと読んでくださっている方ならもうすっかりご存知のように、雌花は子房がはじめからひょうたん型をしています。それに対して、雄花はしゅっとした漏斗型。花の色はどちらも白ですが、はっきりと違う形をしています。

ところが、きょう咲いた3つ目の花はいったいどっちなのでしょう?上の方は漏斗型の雄花っぽいのですが、下に雌花っぽい丸いふくらみがあります。

ひょうたん型になりそこねた、ふくらみがひとつしかない雌花でしょうか?

いいえ。これは一応、雄花くんなんです。花びらのなかを見ると、雌しべらしきものはまったくありません。雄しべっぽいものがあるのはあります。ですが、真ん中に隙間があって、雄しべそのものはとても小さい。

6月ごろの最初の花ピークではめったにみられませんが、後成りとか末成りとか呼ばれる今の時期のひょうたんの花には、こういう花がとても多くなってきます。ちなみに、どうやらこの花には生殖能力はないようです。この花の花粉を雌花に受粉してみても、念のため雄花の花粉をくっつけてみても、過去の栽培で結実したことは一度もありませんでした。

生殖能力はもたないけれど、花びらが大きいのも特徴です。もともと雄花は雌花よりも花びらが大きいのですが、それよりもいっそう大きい。派手です。

というわけで、今夜のウェスパシアヌスはいろんな花が入り乱れて、楽しいランデブー・ナイトです!