めざすは第2の花ピーク!
by 丸黄うりほ
瀕死のひょうたんウェスパシアヌスに、奇跡のような緑色の葉が出始めてから2週間たちました。今のウェスはこんな感じです。ところどころ枯れている葉は生き残りで、濃い緑色の葉は最近になって出てきたものです。新しい蔓と葉は元気ですが、花芽が小さい。やや窒素肥料が効きすぎている状態です。
というわけで、週末は追肥をしました。
その作業の前に、まず古葉の剪定をしました。古葉の剪定は1日10枚までと決めています。あまり一度に切ってしまうと根に負担がかかりますし、園芸ハサミを「リン酸三ナトリウム・12水和物」で消毒しながら行うので、それほど多く切れないのです。切った葉はすべてビニール袋に回収。そして、切り口にはペーストタイプのトップジンを綿棒で塗っておきます。
次に、プランターの端のほうに化成肥料を置きました。リン酸・カリだけの肥料と、窒素・リン酸・カリが等分に配合されているものの混合です。この分量が難しいのですが、今回は苗が病み上がりということもあって少々控えめにすることにしました。リン酸・カリだけでもいいかなと思いましたが、マイルドブレンドに。
肥料の上には、カニ殻を混ぜ込んだ土をかぶせ、水やりなどで土の表面がでこぼこになっているところを手でなだらかに整えました。そして、その上から規定量のメネデールを溶かした水をかけました。
最後にベニカEX スプレーを全体にまわしかけました。ずっと殺菌ばかりしてきたので、害虫対策が手薄になっているからです。
今までは、苗の回復ばかりを願ってきましたが、これから目指すのは第2の花ピークです。我が家のひょうたんの場合、たいてい毎年、花ピークが2〜3回あります。第2、第3のピークでつく実は小さめ、皮も薄め、ちょっとブサイクで面白い形のものが多いです。
正統派のひょうたん愛好家は、最初のほうにできる美しいプロポーションの果実にすべてをかける人が多く、摘果といって形の悪い実は切り取ってしまう人もいるくらいなので、こういうやり方は邪道と言われそうなのですが。ひょうたん楽器、なかでもひょうたん笛は、皮が薄めでちょっと変な形をしたやつが、意外な美声だったりするのです。