ひょうたん仲間が増えるってうれしいな

by 丸黄うりほ

▲中ひょうたんのヒロコ、千成のジュンコ、ミチコがすくすく育つ、ふじっこさん邸。

▲中ひょうたんのヒロコ、千成のジュンコ、ミチコがすくすく育つ、ふじっこさん邸。

 

きょうは、この「ひょうたん日記」の読者さまが、ご自宅でもひょうたん栽培を始められた、そのうれしい報告を紹介します。

三重県にお住まいのふじっこさんは、中ひょうたん1苗と、千成ひょうたん2苗を栽培中です。中ひょうたんにはヒロコ、千成ひょうたんにはジュンコとミチコとそれぞれ名付け、ほぼ毎日のようにSNS に写真をアップされています。現在、ヒロコには30センチを超える大きな実がつき、千成姉妹には現時点で5個と2個、これからもまだまだ実がつきそうだとのこと。石垣を利用して張ったひょうたんネットの両脇には、もともとサザンカなどの低木が植えられていて、蔓がその木々に巻きついてどんどん庭を侵食していっているようです。普通に考えると困ったひょうたんたちなのに、ご家族もあたたかく見守ってくださっているようです。それどころか積極的に協力して、ヒロコ、ミチコ、ジュンコの受粉をしたり、肥料や水をやったりして可愛がってくださっているらしい。すばらしいことですね!

ふじっこさんは、3月下旬に私が出演した、ひょうたん自作楽器のイベントに来てくださったお客さまです。そのすぐあとに、この「ひょうたん日記」の連載がスタートしました。毎日読んでくださるだけでもありがたいのに、ひょうたんに対する私の偏った愛情を面白がってくださり、やがてご自分でもひょうたんを栽培してみようと思われるようになりました。苗は近くの園芸店で求められたようです。そして、早くも来年は「長瓢に挑戦したい!」とまで。

私は以前からずっと思っているのですが、人類には(大きく出ました)、ひょうたんに対してなんの感情も抱かない人々がいる一方で、老若男女、古今東西、国籍人種など問わず、ひょうたんにものすごくはまってしまう人が一定量いるように思います。もちろん私もそのうちの1人であるわけですが。

今までひょうたん栽培などしたことのなかった人が、ひょうたんの面白さとあやしい魅力に目覚めること。これほどうれしいことはありません。