夏休みの宿題に「ひょうたん笛」はいかが?
by 丸黄うりほ
私がひょうたん電子楽器を制作するために使わせていただいているのは、大阪府茨木市にあるDIY 工房・リノベのいばらきです。昨日の日記で書いたように、おとなが寄ってたかってひょうたんと格闘しているわけですが、ちょうど今は夏休みシーズン。というわけで、リノベのいばらきにも、たくさんの小学生が宿題を作りに来ていました。
お父さんがひょうたんで電子工作していると、一緒に来ていた娘さんもひょうたんが気になってきたのか「ひとつほしい」と私に言いにきました。お父さんは「色でも塗れば?」と言うけど、それだけじゃすぐ終わってしまいます。私は小学1年生だという彼女に、ひょうたん笛の制作をすすめました。「ひょうたん笛なら夏休みの工作の宿題にもできるよ」と言うと、お父さんも笑顔で納得。おとなたちの電子工作の傍らで、小学生のひょうたん笛作りが同時進行することになりました。
ひょうたん笛は、私の音楽活動「オール電化ひょうたん」や「ヒョウタン総研」でも使っていて、単純な構造の楽器なのですが、なかなか奥が深いのです。
まず、素材がひょうたんなので、ひとつひとつ出る音が異なります。ひょうたんの大きさ、皮の厚み、形などによって違う音色になるのです。一般に、大きなひょうたんは低い音、小さなひょうたんは高い音が出ます。皮は薄めのほうがクリアな音、厚めだとくぐもった感じの音に。
ひょうたん笛を作るときは、まず吹く人が、それをてのひらで包むように持ってみます。そして、持ちやすいとか、なにか心地よいと感じるところに吹き口となる穴を開けるのです。そこに竹やストローを当てて息を吹き込むと、音が出る位置が見つかります。そこにストローなどを固定します。
さらに、音階用の穴も開けるのですが、これは吹く息の通り道ではないところに開けるように気をつけます。また、穴をたくさん開けすぎると音が小さくなります。そして、穴を全部とか、半分とか、少しだけとか、指での塞ぎ方を変えるだけで、かなり幅広い音階が出ます。ちょっと驚くほどです。
ちなみに。この日、ひょうたん笛を作った小学1年生に、どこから来たのか聞いてみると東大阪市からだと言います。しかも瓢箪山だと。ああそれで、この笛のデザインは「キューたん」似だったのか!てっきり忘れられたゆるキャラかと思っていましたが(81日目、7月25日の日記を見てね)、ちゃんと小学生の心をとらえているではないですか!(涙)