ひょうたんの葉に落書きする犯人は?
by 丸黄うりほ
昨日の日記ではひょうたんウェスパシアヌスの葉が黄色いという話をしました。今日はいっそう黄色みが増した感じです。昨日は原因がわからないと書きましたが、この早すぎる進行はやはり老化ではなく病気によるものだろうなと感じます。
まだ緑色をしている葉もあるのですが、そのなかに写真のような、修正液を適当に転がして描いたような白い筋をみつけました。これは、じつは毎年ひょうたん栽培をするたびに葉の何枚かに出てくるのです。でも、今まで大きな被害になったことはなく、なんとなく面白い模様なので、ずっと調べずにほったらかしていたのでした。
今年は気合いを入れてひょうたんの病害虫について調べていて、その過程でこの犯人についての情報もみつかりました。
ひょうたんの葉に落書きみたいな筋をつけるのは、ハモグリバエ。通称エカキムシというやつだそうです。葉に抽象画みたいな絵を描くからエカキムシと呼ばれているらしいですが、人のモノに勝手に落書きする困ったアーティストですね。
ハモグリバエは、ハエ目ハモグリバエ科に属する昆虫で、なんと2500種もいるのだそうです。そのうち、ひょうたんなどのウリ科植物を狙うのはトマトハモグリバエという外来種らしい。卵を葉の内部に産み付け、幼虫がトンネルのように葉を食い、蛹になるときは葉から脱出する。その生活の軌跡が作品になるようです。
ハモグリバエの天敵は何種類かのハチらしく、ああそれでときどきひょうたんの葉にハチがとまっていたのか!と納得。ハチがいる環境ではそれほど被害が広がらないようです。
まあ、それにしても。たった1苗のひょうたんをめがけて、どこからか、いろんな虫や菌がうじゃうじゃとやってくるものですね。植物も動物も菌も、自然の中ではすべてが連鎖しているということなんですね。