葉が黄色くなってきたウェスパシアヌス。

by 丸黄うりほ

▲病気の葉や黄色くなった葉をカット。それでもうっすら黄色い。

 

じめじめと蒸し暑く、すっきりしない天気が続いていますね。こういう気候のときに活動的になるのは菌類やキノコです。そのへんの街路樹からも色鮮やかなキノコがにょきっと生えているのを目撃したりして、ぎょっとさせられます。

我が家のひょうたんウェスパシアヌスも、菌類と戦っています。この1週間ほどのあいだに、うどんこ病が猛威をふるうようになりました。今年はわりと被害が小さいなーと思っていたのもつかの間です。葉の表面に出たうどんこ病は葉を白くしますが、裏面に出たうどんこ病は葉を黄色くします。

ひょうたんの葉は展開後60日ほどで自然に老化して黄色くなりますので、定植の日から数えると、下方の葉がそろそろ黄色くなってくるのは自然現象です。ですが、あまりに黄色い葉が増えてくると、蔓割れ病のせいかもしれないと思ってまた怖くなります。蔓割れ病にかかった苗も、急激に葉が黄色くなるからです。

ウェスパシアヌスの葉が黄色くなってきたのは、自然現象なのか、うどんこ病なのか、蔓割れ病なのか。そこがはっきりしないので、なかなか追肥に踏み切れません。老化あるいはうどんこ病ならば、古い葉をどんどん切り取って、新たな蔓の成長を促すために窒素肥料を与えたほうがいいのです。ところが、蔓割れ病の場合は窒素肥料が命取りになります。

考えた結果、やはりしばらく追肥は見送ることにしました。そして、ちょうど前回から1週間たったので再びベンレートで殺菌し、落とした葉の切り口にはトップジンを塗りました。うどんこ病になった葉や蔓にはベニカスプレーをたっぷりと。

暑い中、マスクをつけ、ビニール手袋をはめて、汗をだらだら流しながらベランダでハサミや袋や薬品を手にゴソゴソしている自分の姿を客観的にみると、かなりアホっぽいだろうなと想像できます。しかし、これもひょうたん愛。この気持ちがウェスパシアヌスに届きますように。