ごめんね、ウェス(反省その2)
by 丸黄うりほ
昨日の日記で、2年前の蔓割れ病菌フザリウムがラティスに残っていたかもしれないと書きました。もうひとつ、怪しいなと思うのは土そのものです。
今年はともかく、2年前に発病したとき、その菌はどこからやってきたのでしょうか。フザリウムは雨水の中に紛れてやってくることもあるらしい。でも、もしかしたら定植したプランターの土にいたのかもしれない。実は、2年前に発病したときの土と今回の土は同じ種類のものでした。水やりをしているときに、水はけがよくないので、「あのときと同じ土だったな」と思い出したのです。水はけが悪いというのは菌を増やしてしまう原因になります。
定植につかった土は最安値のものでした。ひょうたんは安い土でも育ちますし、安いから悪いというのではないのですが、その場合はしっかり土作りをしてから使わなければならなかったのだと思います。一般に日本の土は酸性で、酸性の土ではフザリウムが増えやすいらしい。定植前に石灰を混ぜ込んでおけば、土がアルカリ性に傾き、pHの調節ができます。
それから、太陽にさらして殺菌しておけばよかったと本気で思います。それが面倒なら、安全保証のついた高級な土を使えばよかった。定植時に予防として殺菌剤ベンレートを使っておかなかったことも悔やまれます。カニ殻を混ぜたのは正解だったと思うのですが。
肥料の施し方もまずかったかもしれません。とくに、追肥のときに油かすをやったのが悪かったように思います。油かすは意外に窒素が多く、窒素が多いとフザリウムは活気づくらしいのです。追肥のときには窒素、リン酸、カリの比率がはっきりした化成肥料か液肥をつかうほうが調整しやすい。油かすは元肥専用にしたほうがよさそうです。
ちなみに、種まきポットに使った土は、安全性が確認されているブランドの種まき培土を使いました。なので、ひょうたん仲間のところへ行った苗ポットは無事であるはずです。それだけでもほっとしています。
大切なひょうたんなのだから、お金も手間もケチってはいけない。それが今回の教訓です。ごめんね、ウェス。
※次回74日目は7月16日(火)にアップします。