ウェスパシアヌスは余命わずか(涙)

by 丸黄うりほ

▲急激に葉が黄色くなってきました。

 

ひょうたんウェスパシアヌスは蔓割れ病にかかっています。疑いというレベルではなく、はっきりと独特の症状が出てきました。朝はわりと葉がしゃきっとしていて、まあまあ元気にみえる。なのに、太陽が照ってくると葉がくたーっとしてくるのです。そして、夕方になったらまた元気が戻るんですが、一部の葉はそのままくたっとして青枯れてしまう。そして、下の方から葉が黄色っぽくなってきました。

ひょうたんは受粉をしてから約60日たたないと完熟しません。6月下旬に受粉した実の場合は8月下旬まで栽培を継続し、蔓にぶら下げておく必要があるのです。ですが、ウェスパシアヌスの命がそこまでもつかどうか、怪しくなってきました。

この日記をスタートしたときは、種まきから始めて、苗になり、蔓が伸びて、花が咲き、実がついて、そして収穫、さらに実の水漬け処理、実の乾燥、楽器作りまで、半年かけて一通りのひょうたんライフを書き記していこうと思っていました。ハッピーエンドにするつもりでした。なのに、まさかウェスパシアヌスがこんなに早く命の危険にさらされるとは。

蔓割れ病は、ウリ科植物の連作で出る病気といわれていて、土にいる菌から伝染します。2年前、うちのひょうたんは蔓割れ病になったのですが、そのときの土もプランターもシャベルもすべて捨ててしまいましたので、大丈夫だろうと思っていたのが甘かったようです。すべて私が悪かった。反省点はたくさんあります。そのことは、まとめてしっかり書きとめようと思っています。

おそらくわずかな余命、ウェスパシアヌスにしてやれることは、できるだけしてやろうと思います。昨日はベンレートの灌注。今日はほんの少し苦土石灰を与えてみました。

私自身も、これからはウェスパシアヌスとの付き合い方を変えようと思います。「ローマ皇帝なんだから、しっかりせえよ!!」という態度はもうやめます。ウェスのことは余命わずかな、病床にある美少年かなんかだと思うことにします。「苦しいのに無理して笑わなくていいよ、ウェス……(涙)」