ここいちばんには、ひょうたんドーピング

by 丸黄うりほ

▲2種類のハイポネックスを使い分けます。

 

ひょうたんの苗をプランターや畑に定植するときの肥料(元肥)や、しばらくたってから追肥するときには、油かすなどの有機肥料か、肥料の三要素がさまざまな比率で配合された化成肥料を使います。これはどちらも固形タイプの肥料で、穏やかに、じっくりときいてくる肥料です。

それに対して液体肥料は、とにかく即効性を求めるときに活躍します。きょう頑張らないとならないとき。人間でいうと「ファイトぉー!いっぱぁーつ!」なときに飲むやつです。商品名ハイポネックス。有名なので、きっとどなたも名前くらいはご存知でしょう。

ハイポネックスにもいろいろな種類があって、写真右は標準タイプです。ボトルに「窒素-リン酸-カリ 6−10−5」と書いてありますね。おもに葉や蔓を育てる窒素、花や実のつきをよくするリン酸、根を丈夫にするカリ、このすべてがバランスよく配合されています。これはたいていのホームセンターや園芸店にあると思います。

左のピンクのボトルは「ハイポネックス開花促進」という商品で、窒素はまったく含まれていません。つぎつぎに花が咲いてくる時期、とくに雌花の受粉が続いたときに、すばらしい効果を発揮します。こちらは大きめの園芸店などで入手できると思います。

どちらも水で薄めて根元に灌注します。とても手軽ですが与え過ぎてはいけません。とくに「開花促進」のほうは連続して与えると葉や蔓が全然伸びなくなってしまいます。過ぎたるは及ばざるが如し。あ、これはつい肥料をやりすぎてしまう自分自身への戒めであります。ハイポネックスを与えるときはボトルに書いてある量を守って、標準タイプと「開花促進」を交互に与えるとうまくいくようです。