ベランダはウェスパシアヌスに占領されました。

by 丸黄うりほ

▲子蔓の摘心に、連日の開花。炭疽病も心配だけど。

 

毎年、我が家のベランダを端から端まで占領するひょうたん。そのため、ローマ皇帝の名前で呼んでいるひょうたん。今年のウェスパシアヌスも、7メートルほどあるベランダの南北の砦まで達しました。

その地点まで達したら子蔓を摘心。その後は孫蔓の時代に入ります。いつもはそれから花の時代がくるのですが、今年は同時でした。最初の雄花が咲いてからというもの、連日花盛りです。花が咲けば実になるためのパワーが必要ですし、子蔓の摘心をすれば孫蔓を伸ばすパワーが必要。ウェスパシアヌスの場合はそれが両方一気にきてしまったので、今が体力勝負のときです。

先日の追肥の結果は、やはりちょっと窒素が多かったようで、葉が巻いてきました。追肥はほんとうに難しい。肥料のやりすぎがよくないことはわかっているのですが、実を大きくする時期は栄養が必要です。悩んだ末、「ハイポネックス開花促進」というリン酸とカリだけの液体肥料を少し与えることにしました。

今週に入って、水も今までの倍の量を与えるようにしています。それでも昼ごろになると土はすっかり乾いてしまいます。水の与えすぎもよくないですが、足りないのもよくない。水やりも適度というのがわかりづらく、本当に難しいです。

そして、炭疽病の疑い。こちらも完治しているとは言いがたく、まだ葉に黒いシミが出てきます。ハダニも絶滅していないようで、葉には細かい傷がいっぱいついています。そして、一昨年の悪夢、蔓割れ病の初期にみられた蔓の赤い傷も再び出てきています。たくさんの不安を抱えながら、ウェスパシアヌスは必死に生きています。

それにしても、4月には1センチにも満たない、小さな1粒のタネでしかなかったものが、たったの2ヶ月で7メートルの巨大植物になっている。これってすごいと思いませんか?
生きろ! 生きろ! ウェスパシアヌス!