成長期のひょうたんは、かまってあげないと!

by 丸黄うりほ

▲伸びてほしい方向に蔓を誘導しましょう!

▲ビニタイ(園芸用ビニール紐)が大活躍。

▲放置するとじゃんじゃん伸びる脇芽。

 

ひょうたん栽培を人の一生にたとえると、発芽が誕生、プランターや畑への定植が小学校入学。摘心後はだいたい中高生に相当します。初めての花が咲くなどという思春期っぽいこともあったりしますが、基本はがんがん大きくなる成長期です。

ほったらかしにしておくと無秩序に伸び、からみつく場所を求めて蔓同士がこんがらがり、ぐちゃぐちゃになります。

「まあそれもよかろう。野生がいちばん」などと屁理屈をいってネグレクトしていると、蔓は伸びるかもしれませんがそれだけです。花はたまに咲くかもしれませんが、実はほとんどつかないでしょう。

この時期、ひょうたんには小まめな手入れが必要です。週末にまとめて、では追いつきません。忙しくても、毎日ほんの5分ほどでいいので、かまってやらないと不良ひょうたんになります。

まず、毎日チェックしてやるのは脇芽です。伸ばす予定の脇芽以外は伸びすぎる前にカットします。これを芽かきといいます。

それから蔓の誘導です。伸ばしたい方向に蔓が向かうよう、ビニタイで少しずつ誘導していきます。ビニタイははずれやすいので、基本はしっかりと結びますが、同時に蔓を傷めないように配慮しなければなりません。蔓が成長してくると結んだときよりも太くなって、ビニタイがきつくなって蔓に食い込んでしまうことがあります。そういう場合は少しゆるめてやります。

水やりも大切です。梅雨時期は水やりが難しいですが、大雨の日以外は1日1回、朝か夕方にたっぷりと灌水します。大きくなってくると、小さな苗だったときとは比べものにならないほど水を欲しがります。

また、定植後ひと月ほどたったら、そろそろ追肥の時期です。ひょうたんは追肥をしないまま育てると栄養不良になってしまいます。

この時期に愛し、見守り、ときどきかまってやると、ひょうたんは必ず期待に応えてくれるはずです。

がんばれ、ウェスパシアヌス!