ひょうたん電子楽器2つめが誕生しました。

by 丸黄うりほ

▲「ひょうたん PKM 」。こんな風体ですが、鳴ります。

▲ひょうたんに注ぎ込まれる、P氏、K氏、M氏のアイデアと技術!

 

私がひょうたんを育てているのは、ひょうたん栽培が楽しいから。そして、ひょうたんの実が欲しいからです。ひょうたんの実をどうするのかというと、自作楽器にします。

私が今までに作った音の出るものは、笛のように吹き鳴らすもの、ギターのように弾くもの、太鼓のように叩いて音を出すもの、マラカスのように物を中に入れて鳴らすものなどいろいろです。ほとんどがアコースティックなものですが、一つだけ電子楽器があります。中にミニテルミンを仕込んだもので、テルミンと同じように手をひょうたんにかざして音を出します。名前は「ひょうたミン」です。

そして、先週の日曜日。私にとって2つ目の電子楽器ができました。名づけて、「ひょうたんPKM」です。

「ひょうたんPKM」が生まれるきっかけとなったのは、オランダのError Instruments社代表のポール・タス氏による、「モジュラーシンセ DIYワークショップ@リノベのいばらき」でした。このワークショップはもともとモジュラーシンセを作ってみようという主旨だったのですが、私はそれをなんとかひょうたんに組み込めないものかと思っていたのです。そこで、過去に収穫したいろんな品種や大きさのひょうたんをどっさり持っていきました。

かっこいい電子音楽が流れる会場で、場違いはなはだしい私と、かさばって邪魔になるひょうたん。なのに、モジュラーな人々はひょうたんに優しかった(感涙)! なんとかひょうたんを鳴らしてみよう、とみんなで知恵を絞り、技術を提供してくださったのです。

その結果。ポール・タス氏のソーラーテルミン、ケン・コーダ氏の自作オシレータ、さらに家具職人マサル・ウエノ氏の匠の技、それらが合わさって「ひょうたんPKM 」というミラクルが生まれました。

この「ひょうたん PKM 」は光に反応するため、手をかざしたり光を当てたりすると音が変化します。試しに、コーダ氏自作のプログラミングLEDライトで照らしてみると……。まさに自動演奏!!ひょうたんが、カラフルでちょっとヘンテコで味わい深い音楽を見事に奏でました。