ひょうたんには名前を付けてあげましょう。

by 丸黄うりほ

▲今日の「ウェスパシアヌス」。本葉と本葉の分かれ目に小さなヒゲと脇芽が出てきました。

 

ちょうど1週間前に定植した、我が家のひょうたん。呼び名をローマ皇帝からいただいて、「ウェスパシアヌス」と名付けたことは30日目(5月14日)の日記で書きました。

ところで、犬や猫、ウサギやハムスターなどのペットに名前を付けて飼う人は付けない人よりも多いと思いますが、なぜかみなさん、あまり植物には名前を付けないようです。でも、ここで持論を展開しておきますと、自分のうちで育てている植物には絶対名前を付けたほうがいいです。

なぜかというと、ひとつには、そのほうが便利だからです。たとえば、自分のうちで世話をしているひょうたんが2株あったとします。「千成ひょうたん」と「大ひょうたん」のように種類が違えば、そのままでも区別がつくかもしれません。でも、それは猫のことを「日本猫ちゃん」とか「ペルシャ猫ちゃん」とか呼んでいるようなもの。もし、どちらも「大ひょうたん」だったらどう区別しますか? 毎年ひょうたんを育てている場合も、「3年前の大ひょうたん」とか「2013年の千成ひょうたん」などと呼ばねばならない。はなはだ不便です。

また、名前を付けてやったほうが、はるかに愛着がわきます。仕事が終わって帰宅したときなどに「ただいまー。ウェスは元気にしてたかなー? 今、お水をあげますよー」などと声をかけられますし、ひょうたん仲間との会話でも、「おたくのひょうたん」「うちのひょうたん」などと呼ぶより、「ウェスはやっと巻きヒゲが出てきたよ」「ネロはもう花が咲いたよー!」「ええっ、早熟やねー!」などと呼び合ったほうが会話もはずみます。

そして、実はそんなことよりももっと肝心なことがあります。あまりにも肝心なことなので、ちょっと小さい声で言いますね。

(……ひょうたんってね、名前を付けたほうが、よく育つんです)

これは私自身の経験と、知り合いのひょうたん栽培者たちの経験から導き出した「確実」なものなんですが、これを大きな声で言うと「変な人」認定されかねません。なので、小さい声で、あるいは心の中でささやいておきます。