ひょうたん栽培に必要なもの(5)蔓がからみつけるもの

by 丸黄うりほ

▲ 左から、ビニタイ、園芸ネット、支柱

 

ひょうたんはウリ科の一年草で、蔓性の植物です。この日記の15日目(4月19日)にも書いたように、ひょうたん1苗を栽培するのには4〜6平方メートルの面積が欲しい。そう言うと、ひょうたん栽培が初めての方はたいていびっくりされます。苗のときは手のひらに収まるサイズですからね。

ひょうたんは定植すると、あっという間に巨大化します。どんどん蔓が伸びます。もうその勢いは驚くほどで、成長期には1日に10センチから15センチほども伸びます。なので、定植の時点で蔓がからみつくものを用意しておく必要があります。

まず、支柱を入手しましょう。園芸店やホームセンター、百円ショップなどで緑色のプラスチック製のものがよく売られていますが、竹や棒などでもいいと思います。これを苗の近くの根元に立てて、ひょうたんがそれに沿って伸びていけるようにします。

ひょうたんの葉の間から次々に出てくる巻きひげは、近くにからみつけるものがあると、まるで目がついているかのように察知して、それにかなりきつく巻き付きます。しかし、巻きつく力だけでは少しこころもとない時や、巻きつく方向を変えてやりたいときなどは、通称ビニタイといわれるビニールの紐で蔓を支柱などにしばってやります。ビニタイも園芸店などで入手できます。

そして、おそらく数日で、ひょうたんの蔓は支柱のトップまで届きます。なので、そこから先はネットや棚などに上がらせることになります。

我が家では、ベランダにもともとラティスを取り付けてありますので、その上に園芸ネットを張り巡らして、そこにビニタイで誘導していくようにしています。このネットも園芸店などでいろいろなサイズのものが入手できます。プランターの置き方によっては、支柱を使わず、直接ネットに蔓を這わせていく方法をとることもできると思います。

園芸ネットを使わず、フジ棚のように棚を組んで、そこに這わせて栽培する人もいます。とくに大型のひょうたん栽培では棚の方が丈夫で安心です。

それぞれの家の栽培場所の形にあわせて、蔓がからみつくことができて、風が多少吹いても倒れないようなセッティングをしてやりましょう。