種のまきかた、3パターンで実験してみることに。

by 丸黄うりほ ▲ ひょうたんの発芽温度は25℃。左は濡れたガーゼで包んだ種。

 

実際の種まきをする前に、今回計画している3パターンの種まき実験についてお話しておきます。

いつも私は、苗ポットに土を入れ、各ポットに1粒ずつひょうたんの種をまいて、合計10ポットくらい作ります。これだと、だいたい半分くらいが1〜2週間で芽を出し、残りの半分くらいが少々遅れをとって芽を出し、1〜2ポットはまったく芽を出さずに終わります。この、1ポットに1粒まく方法を(1)とします。

園芸本などによると、種には「共育ち」という性質があるらしく、同じポットに2〜3粒まいたほうが、種同士が競い合って早く芽を出すらしいです。過去に、園芸店で苗を購入して育てたとき、1苗だと思って育てていたら後からもう1つ芽が出てきたということがありました。この場合などはポットに2つか3つの種をまいてあったのでしょう。ただ、私は後からのっそりと出てきた双葉ひょうたんを引き抜いて捨てるのが辛かった。ちょっとゆっくりしていただけで捨てられるなんて…。それで、その苗を別のポットに移して、心優しい友人に引き取ってもらったのですが、時期をはずしていてやはり育たなかったようです。この、ポットに2〜3粒まく方法を(2)とします。

また、園芸本のなかには、芽出し処理をしてからまくとよいと書かれているものもあります。濡れたガーゼやタオルなどに包んで、25℃〜30℃くらいで保温して、芽を出してからポットにまく方法です。保温は風呂場などの温かい場所に置く、電気コタツなどに入れるなど各自工夫しなさいということになっていますが、なんと「肌に身につけて体温であたためる」と書いてある本もあります。この方法を実際にやってみた友人もいました。ちゃんと芽が出たそうです。「どんな感じだった?」と聞くと、「たまごをあたためている雌鶏の気分」ということでした。そうでしょう、そうでしょう。ひょうたん愛がないとできません。この、芽出ししてからまく方法を(3)とします。

今回は、この3パターンの種まき(1)「1粒まき」(2)「2〜3粒まき」(3)「芽出しをしてからまく」を全部やってみようと思います。来週は、いよいよ種まきのリポート。ひょうたん栽培に必要なものや、適した環境についてもお話ししていきます。

※【ひょうたん日記】は、土日お休みをいただきます。次回11日目は4月15日(月)にアップします。来週も続きをお楽しみに。