ひょうたんの品種、どれもナイスで迷う(4)「UFO」

by 丸黄うりほ

 ▲UFO 型のはずなんだけど…? うちのはかぼちゃみたいだった「UFO」。

 

さてみなさん。今月1日からスタートしたひょうたん日記、2週目に入りました。今週もよろしくお願いします。

ひょうたん型ではないひょうたんのその2、今日は「UFO」という品種を紹介します。

このひょうたんは円形で中央がぽっこりと盛り上がり、まさにUFOのような形をしているのが標準型だといわれています。しかし、私が過去に栽培した「UFO」は中央の盛り上がりがなく、まるでかぼちゃのような形の実ばかりが9個成りました。おそらく、たまたまそういう種(苗)に当たってしまったのだと思います。

ひょうたんの種(苗)には結構ばらつきというか、個性があって、同じ品種のものを植えても微妙に形の違う実がつきます。ある苗は全部が端正な美形ばかりかと思うと、ある苗には細長い実ばかりついたり、別の苗には太った丸っこいのばかりがついたり。同じ苗についた実は、そっくりではなくても「ああ兄弟姉妹だな」と感じるような似通った特徴を備えています。これがまた面白い。

そんなわけで、かつてかぼちゃに当たった私にとっては、「UFO」はいつかリベンジしてみたい品種です。

「UFO」の実のサイズは直径25センチくらい、胴回り80センチくらいになります。種は種苗会社の通信販売で入手できます。「カーリングひょうたん」という名で売っている場合もあります。少しマニアックな部類ですので、園芸店では見かけません。

栽培の難易度は中くらいで、ベランダでのプランター栽培でも大丈夫。育て方は「(中)ひょうたん」など一般的なひょうたんと同じです。

皮は他のひょうたんに比べて薄めなので、収穫後に加工する場合は気をつける必要があるかもしれません。しかし、皮の薄いもののほうが音はよく響きます。私はこのひょうたんで三線を作ったのですが、ひょうたん楽器にしてはチューニングもしやすく、なかなかよい音が鳴ります。