今年はどのひょうたんを栽培しようかな?
by 丸黄うりほ
▲いままでに私が育てた、いろいろなひょうたん
「ひょうたんを育て、その実から自作楽器を作って、演奏しています」などというと、なんとなくロハスな生活をしているような感じがするかもしれませんが、私は大阪市のマンションの8階に住んでいます。日本一長いらしい商店街の近くで、わりと都会です。当然、大きな畑を持っているわけではありません。毎年、ひょうたんを育てているのはベランダに置いたプランターひとつだけです。
プランターひとつだけ、ということは、ひょうたんの苗もひとつだけ。
後日また詳しくお話することになるかと思いますが、大きなプランターに1苗というのが、ひょうたん栽培の鉄則です。寄せ植えするとダメなのです。
そこで、毎年ひょうたんの種まきシーズンの前に悩むのが、「今年はどのひょうたんを栽培しようか? 」ということ。
ひょうたんには、いろいろな大きさのものがあります。小さいものは手のひらに乗せられるくらい。大きいものは、なんと人間の身長よりも大きくなります。上手に育てれば大きくなるというわけではなくて、手のひらサイズのひょうたんと人間大のひょうたんはもともと品種が違うのです。
形もいろいろあって、いわゆる「ひょうたん型」のものだけではありません。私が過去10年間に育てたものだけでも、ここにあげた写真のように、いろんな形をしています。
世界中にはいろいろなひょうたんがあります。そのなかで、日本で種が簡単に入手できるものというと何種類かに限られてきます。畑でないと育てられないものもありますので、プランター栽培だとさらに限定されます。それでも、ひと夏に1品種、1苗、となるとなかなか決められません。それぞれの品種に、代え難い魅力がありますからね。