善作さんに「ちくわ屋さんになろう!」と決心させたちくわはいずこ。
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
郵便受けを開けたら、いつものヤマサちくわさんからのラブレター(DMです)。お中元にちくわセットを注文しようかなあ……などと思いながら、封筒をひっくり返すと、「文化庁認定の『100年フード』に選定」と書かれています。
これはめでたい!おめでとうございます!
拍手したあとに、「100年フードってなに?」と思って調べてみましたら。2021年に始まった制度らしく、100年前から続く食文化や、昭和以降に生み出された「100年先の未来へ続くことを目指す食文化」など、さまざまな食品・食文化を選定しています。

ロゴがかわいい100年フード
文化庁の「100年フード」のホームページには「我が国には、豊かな自然風土や歴史に根差した多様な食文化があり、世代を超えて受け継がれ、その地域で長く愛されてきたものが多くあります。
文化庁では、そのような食文化を『100年フード』と名付け、地方自治体、団体等とともに継承していく取組を実施しています」とあり、各地の認定品を見ることができるのですが、令和6年度に「豊橋ちくわ」が加わったのですね。
100年フードの説明のページにも、2021年のデイリーちくわでご紹介しているヤマサちくわの創業者の佐藤善作さんが登場しているのですが、
「1827年に佐藤善作が金比羅宮を訪れ、そこで驚いたちくわの味」が、ずーっと気になっているんですよね……。現在、こんぴらさんや香川県の琴平町に、ちくわが名物として売られている様子は確認できないのです。
香川県には、ねりものメーカーも複数あり、もちろんうどんにはちくわ天が乗っかっているのですが、善作さんに「ちくわ屋さんになろう!」と決心させたちくわはいずこ。叶うならぜひ一度、味わってみたいものです。