悲しみを振り払うように、おかわりいただきまーす。

by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

小田原かまぼこ探訪、最終回です。かまぼことお酒のセットが、なんと500円で楽しめる〈かまぼこバー〉
写真はたまたまお客様のおられないタイミングで撮りましたが、平日でも順番待ちが発生するほど人気のコーナーです。さんざん迷って、かまぼこ3種類が楽しめる〈お試しセット〉をオーダー、お酒は日本酒で。高橋幸宏ファンなので〈左岸〉をセレクト。(高橋幸宏「Left Bank(左岸)」はこちらかまぼこは右から、「謹上蒲鉾(税込1,242円)」「特上蒲鉾(税込1,782円)」「超特選蒲鉾 古今(鹿の子)(税込4,644円)」の順に並んでいます。物腰やわらかくサーブしてくださるお兄さんが「右から順にお召し上がりいただくと、違いがよりわかると思います」とおっしゃるので、その通りにいただきます。

それぞれのパッケージ。どれもデザインがすてき

右からふたつは、おせちでいただくお高いかまぼこ、という印象です。押し返されるぷりぷりの弾力に、上品なお魚の風味。

日本酒と交互に味わい、わさび漬けを挟んでいよいよ〈古今〉をいただきます。このひと切れで200円くらいするのね……と、うっかり落とさないよう若干緊張してひとくち。

なんだこれ。
魚臭さはまったく無くて、噛むと弾けるようにうまみが溢れます。そしてどこまでもなめらかな噛みごこち。
よんせんえんはダテじゃなかった……!
食べ終わるのが悲しくて、ゆっくりゆっくり味わうのですが、それでも終わりはきます。
悲しみを振り払うように、おかわりいただきまーす。2周目はこちら。〈海山のおーどぶる グランシェフ〉3種。甘くてすっきりの甲州ヴィンテージ白ワインといただきます。
見た目もおいしさも間違いないやつ。ワインとめちゃくちゃ合います。ちょっとお高い商品(各税込735円)なので、この中からいちじく&チーズと、ナッツ&チェダーを連れて帰ることに。んー、やっぱり全種類買っとけばよかったかな……。そしてお品書きを立ててあるスタンドが、めちゃくちゃかわいいのです(非売品)。隣の席の大学生風男子たちが「これちょっとほしいな……かまぼこのガチャとかないんかな」と言いながら愛でていました。ほんと、かまぼこのカプセルトイあったらいいのに!

うっとり味わっていたら、予定の時間をだいぶ過ぎていて、かまぼこキッチンラボや美術館を観る時間が無くなってしまいました。半泣きで慌ててお買い物に走るこじま。
小田原駅に戻っても、先程ちらっと訪ねた「ちん里う」さんに寄る時間も無く、駅売店で鈴松さんとかごせいさんの商品をちょっと追加で買って、後ろ髪引かれつつ小田急線に乗り込みます。今回小田原で購入したねりものたち。
真ん中の〈あげかま〉はおとうちゃんの大好物なので、ちょっと遅い父の日のプレゼントに。
手前のかわいいツバメの箱(箱の絵柄は季節で変わります)は、友人へのお土産。ちいさくてかわいい紅白の板つきかまぼこが入ってます。

ちいさいけどちゃんと板についています

あとは全部……ひとりで食べますよね?こじまさん大丈夫??
かまぼこの里、全部観られなかったのがほんとうに心のこりなので、また東京で演奏がある際に、スパイ活動……いや見学しに訪れたいと思います。みなさまも、訪ねる際はぜひお時間に余裕を持ってどうぞ。