なんだかじーんときたのです。涙をふいて、きょうのちくわ。
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
たまに、ちくわのパッケージに「無リンすり身」を使用、って書いてあるものに出会います。
どっちかっていうと、大手メーカーさんのものより、地方の小さなメーカーさんで、手作りで作られているようなものに多い印象です(大手メーカーさんのちくわが無リンでない、というわけではありません)。
「無リン」って聞くと、洗剤?って思ってしまうこじまですが……LIONさんのサイトへ
じつはどちらのリンも、同じ「リン酸塩」のことなんですね。
リン酸塩の効果は、洗剤でいうと水を軟化させて洗浄効果をあげるというもの。
一方すり身では、保水性を高めて、弾力を向上させる目的で使われています。
もともと人の体の中には、成人で1%程度のリンが含まれているそうですが、リン酸塩を摂取しすぎると、カルシウムの吸収を妨げてしまうようです。逆にカルシウムを過剰に摂取すると、こんどはリンの吸収を阻害するという、なかなか塩梅が難しいことになるようですが……。
練り製品は、とかく保存料が過剰だとか、体によくないと思い込んでおられる方が多い(2021年7月30日のデイリーちくわへ)ようで、このように「無リン」と特記するメーカーさんのご努力にも頷けます。
しかし、こじまの個人的な意見としては、適切な添加物使用は恩恵のほうが勝るのでは?という、ある種楽観的というかいいかげんというか、そんな感じです。
もやんもやんとしているところに、こんなページを見つけました。
福井県民生活協同組合の記事です。(「リン酸塩が使われたかまぼこ類も安全です」へ)
さまざまな食品でリン含有量を比べてみる(文部科学省「五訂増補日本食品標準成分表」より)と、蒸しかまぼこでは100g中60㎎、小麦粉では100g中310㎎、なので、小麦粉の5分の1程度。それに、生のおさかな(同230㎎)より、かまぼこのほうがずっとリン含有量は低いのです。
この記事を執筆された科学ライターの松永和紀さんは、
リン酸塩は、原料の魚を大事に活かして食べるために使われています。無リンにするか、有リンにするかはお好みに合わせてお選びください。
と書いておられて、「そうだよね、限りある資源のおさかなを無駄なく使えるように、長い間工夫されてきたんだよね……。」と、なんだかじーんときたのですが、ちょっと練り物に感情移入しすぎかしら。
涙をふいて、きょうのちくわ。
先日、愛知県に遊びに行ったというテルミン教室の受講生の方にいただいたおみやげです。
「なんかちくわのお店があったのでー!」とくださったお品は、こじまが超愛用している、ヤマサちくわの〈ちくわマグネット〉と〈ちくわえんぴつ〉!
便利でかわいくて大活躍のマグネット、もうちょっとほしいなーと思ってたところにいただいたので、欣喜雀躍のこじま。
そして前から食べてみたいと思ってた、〈ちくわスナック〉も!
かわいらしいパッケージの中は、びっしりちくわ。
パリパリのちくわはしっかりお魚の風味も楽しめる、食べ始めたら止まらないおいしさです。
愛知県のおみやげは、これかブラックサンダー二択でいいんじゃないかしら……などと呟きながらぱくぱく食べております。だれかおビヤ持ってきてー。