筏(いかだ)にしてお味噌とか塗って焼きたいな
by児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
ちくわって、パッケージの商品名が筆文字で書かれているものが多いですよね。
たしかにPOP体とか極太明朝で書かれるより、なんか新鮮でおいしそうな気がします。食べ物にかかわらず、商品名のフォントはだいじ。
で、今回は達筆ちくわシリーズです。
先日、ウッドベースとダクソフォンとテルミンという、ちょっと変わった組み合わせのライブを行いました。
いつも来てくださる、珍しい楽器好きのお客様が「きょう関東から帰ってきたとこなんです。おみやげ」と手渡してくださったのがこちら。
クラシカルな包装紙に、
品のよいショップカード、
そして本体がこちら!達筆すぎて読めません。
えっと……陸…竹…挿?静の……苗??
ショップカード(お品書き)を見ると〈焼竹輪 静の笛〉とありました。ぜんぜんちゃうかった。
お初の、鎌倉 井上蒲鉾店さんのお品です。きゅっとしまった噛みごたえある身で、わりとしっかり甘みがついています。
普段食べてるちくわと、ちょっと食味が違うな?と思ったら、原材料に「ぐち」が含まれてました。ぐち入りは主に関東で好まれるんだそうです(ちなみに、関西のちくわは「いとよりだい」とか「はも」が入ったものが多いです)。
筏(いかだ)にしてお味噌とか塗って焼きたいな……と思ったら、お品書きにもそう書いてました。炙ると、よりお魚の風味が立っておいしーい!
ゆず味噌塗って焼きました。
そしてお次はこちら。
福岡県 支岐蒲鉾本店さんの〈上竹輪〉です。HPには「昭和26年度の農林大臣賞受賞から今に至るまで、世代を超えて愛され続いているロングセラー商品」とあります。
このパッケージの商品名が、黄金のくずし字で書かれていて、とってもゴージャス。
たおやかな筆致の〈知久和〉です。神々しいばかりの輝き。
大阪で購入したので輸送料などが乗っているのかしら、某百貨店でお値段なんと680円!(支岐蒲鉾さんのオンラインショップでは税込454円)
とっても肉厚で、均一な焼き色が綺麗なちくわ。さぞかし歯ごたえもぶりんぶりんで食べ応えあるちくわなんでしょう……と思って食べてみましたら。
意外とふんわりやわらか、優しい甘みで、そのままでおいしい、とっても食べやすいちくわでした。
なんか一次、二次面接を突破して挑んだ社長面接で、都会のオフィスの会議室に呼ばれて緊張してドアを開けたら、短パンサンダルのおっちゃんがにこにこコーラ出してくれた、くらいの拍子抜け感です。え?わかりにくい?