ねりもの界の王家のグランバル

by 児嶋佐織

あけましておめでとうございます。テルミン奏者の児嶋佐織です。

年のはじめは、一年でいちばんネリモノが輝く時。
お重の結構なスペースを占有するのが、お節に欠かせないかまぼこ。年末に訪ねた阪神百貨店の地方蒲鉾売り場では、カジュアルなお若いカップルさんも、高級かまぼこを買い求めておられました。
こじまも年末独特の売り場の高揚感に後押しされて、いつもより贅沢なちくわたちを購入。

なんと豪華!!これはもう、ねりもの界の王家のグランバルと言っても過言ではありません。
ことしのこじま家のお節は、こんなかんじになりました。

【一の重】
野中かまぼこさんの〈揚巻〉 詳しくはこちら
これは絶対!ことしお重の主役にしたかった揚巻。
今回は、以前ご紹介した安岡蒲鉾店さん(2021年12月7日のデイリーちくわ
ではなく、野中かまぼこさんにしてみました。こちらもお揚げがしっとり、上品なすりみの風味とあいまって、あと引くおいしさ。

村田蒲鉾店さんの〈めんたいチーズ蒲〉 詳しくはこちら
近所のスーパーに並んでました。えっ村田蒲鉾店さん、こんなの出してるの!?と慌てて購入、お店のホームページを確認するも、〈チーズ蒲〉はあるけどめんたいチーズ蒲は不在……もしかして、お正月時期の限定商品なのかしら?
明太子のつぶつぶ食感が楽しい、お酒のすすむ一品です。ほんとこれだけで日本酒一升いける。かもしれない。

【二の重】
福弥蒲鉾さんの〈海老ちくわ〉 詳しくはこちら
華やかな色味が、お重に彩を添えてくれます。ほんのり甘くてふわふわの海老ちくわは、しゃりしゃりした殻の食感も、散りばめられたすてきなアクセント。

白銀さんの〈金竹◯〉〈銀竹◯〉 詳しくはこちら
こじまの知る限り、ベストオブ穴ちっさいちくわの金竹◯(ちくわ)!お味もほんとうに、ほんとうにおいしいんです。銀竹◯も歯応えばつぐん、凛とした真っ白なすりみ。海の幸をいただいている……としみじみする逸品。

このお重を、いつも「またそんなにちくわばっかり食べて……ちくわ屋さんのまわしものですか?」
とからかうこじま母(ねりものに興味ない)に差し入れしたところ、「ほんとにおいしい。すりみそのもののおいしさがとてもよくわかる」と絶賛しておりましたよ。

ことしもみなさま、すこやかでたのしいねりものライフを。ちくわともども、どうぞよろしくおねがいいたします。