お魚のコロッケに出会う

by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

 

前回のつづき、岡山ねりものつながりの番外編です。
ここは岡山、桃太郎文化圏。なにわでは制服でおすましの高島屋のローズちゃんも、鬼退治に。

以前、桃太郎文化圏、とぎりぎり言ってよさそうな鳥取県琴浦町に、お魚のコロッケがあるという記事を読みました。
デイリーポータルZ 『コロッケの中身が魚肉の街』(https://dailyportalz.jp/kiji/131022162134)です。
琴浦町のねりもの屋さんのお母さんの「こっちだとおやつにあごちくわまるまる1本食べますからね」という発言に、なんて贅沢な……!と驚愕したのでした。

さて、そのお魚のコロッケ、ねりものの下僕こじまは「いつかお目通りかないますように……」と思って生きてきたんですよ。スーパーに売ってる野菜フライとかじゃなくて、あくまで「コロッケ」って書いてあるやつ。
今回の岡山では、鳥取まで足を伸ばす時間も、スーパーやねりもの屋さんに行く時間もなかったので、会えないと思ってたんですけどね。

 

会えました。
島根県の長岡屋茂助さんの「とびコロ」。

なんと海沿い庶民のおやつ、魚のコロッケが高島屋百貨店に。しかもお値段226円(税込み)。
「日本海の恵みである『あご』入りコロッケ」。コロッケって、言い切ってます。
最後のひとつを無事購入して、なにわまで大事に持って帰ってきました。

帰宅して、オーブントースターでこんがり焼いて食べました。
シーフードクリームコロッケの、弾力のあるバージョンみたいな感じです。これはおいしい。確かに、コロッケです。
あごが入ってると食感かため、と記事にはありましたが、結構ふんわり、しかも魚のうまみがじんわり。あっという間に3つたいらげてしまいました。
なるほど、このおビヤの欲しくなる感じ、これはやっぱり日本海の恵みのせいかしら……と原材料をちらりと見てみましたら。

2番目に堂々と記載のあご(飛魚)は、な、なんとベトナム産でした。日本海の……恵み……?
なんか煙にまかれたような気もしますが、南シナ海も日本海も、海水で繋がってますからね、だいたい一緒。いいのいいの。