ちくわのライバル

by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

今回も、ちくわのライバルかまぼこについてのお話です。
最近、続けてオミヤゲにいただいたのが、常温保存できる、細身のかまぼこ。

それぞれ別にいただいたものなのですが、メーカーは同じ、丸善さんのもの。

丸善さんの〈ホモソーセージ〉は有名ですよね。このホームページで紹介されている、ホモソーセージを使った〈ことり弁当〉のかわいらしいこと……!

「ホモ」とはhomogenizedの略で、「均質な」という意味です。粗挽きソーセージが主流になりつつある昨今、こんなキャラクター弁当には、だんぜんホモソーセージのほうが使い勝手が良さそう。

で。
この常温かまぼこなんですが。いわゆる「ケーシング詰かまぼこ」というやつですね。
この技術はずっと昔からあって、「練りつぶし魚肉をケーシング(肉をつめる袋)に充填し、密封した後、加熱したものをいう」とのこと。コンビニとかで売ってる魚肉ソーセージやチーズかまぼこは、昔からこのタイプでした。以前ご紹介した「リテーナ成形かまぼこ」との違いは、加熱の際に金属の型を使うかどうかのよう(リテーナ成形かまぼこは金属の型に入れて加熱します)。

でも、なんか最近様子が違うんです……。
このタイプのかまぼこは、どっちかっていうと、おっちゃんのお酒のおつまみって感じで、ちょっと垢抜けないかんじのものでしたが、最近どうも雰囲気が変わってきてて。

包装もテープを剥がすだけで、ぷりっと剥くことができるスタイリッシュな感じに。
そしてびっくりしたのが、この細さ(直径1.5cmくらい)に、中心にフィリングが入ってるのです……!

きっと、なんかすごい技術革新があったんですね。
おしゃれ若者たちがケーシング詰かまぼこをかじりながら梅田や渋谷を闊歩する日も、近いのかも。