賞味期限はとっくのとうに切れている

by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

なんだか、とんでもないちくわをお取り寄せしてしまったみたい。

昭和60年4月1日発行。1985年、36年前です。
賞味期限はとっくのとうに切れているみたいですが……。
『CHIKUWA 糸井重里画報』
チクワ編集委員会と糸井重里 編著
とあります。
時代はちょうどバブル景気の風をびゅんびゅん感じ始めたころ、70年代後半からの糸井重里さんのエッセイやコピーを集め、文化人類学者の山口昌男さんや赤瀬川原平さん、ミック板谷さん、みうらじゅんさん、杉浦茂さん、蛭子能収さん……と当時の錚々たる面々が寄稿している、ものすごい豪華な御本です。

そして、清々しいほど、中身が全くない。

チクワだけに。

山口昌男さんと「糸井重里はチクワである」というテーマで、A4変形判?6ページにわたって、「中身が無いのに自立している」糸井重里さんをいろんな麗句で語る対談を繰り広げておられるほか、古の名番組NHKの『YOU』の実況、蛭子能収さんのいつもどおりのマンガ……などなど、絶妙にどれも人を食ったような、しかし当時独特のカルチャーをぎゅっと真空パックしたような、まあ今出されたらちょっと走って逃げちゃうかな、というところもある、こってり煮凝りのような御本でした。いやーなんかすごいわ。そしてこんなの手に入る某フリマサイトもすごい……。

こじまはちょっとこの頃には間に合ってなくて、糸井重里さんは『ほぼ日』の人という印象なのですが、そのほぼ日の元となったのかしら?「1984年10月26日『夕刊1101新聞』が発刊」という項がありまして……いやはやなんとも、歴史を感じます。
しかしなんといっても、昭和59年6月の、普通預金通帳の記帳履歴が載っているページが吃驚。
【テイキオリソク】104,289
として、なんと一夜にして210,010円が314,299円になってるではないですか。
なんですかこれ???日本にそんな時代あったの???

羨ましさで枕を濡らしながら、きょうのちくわ。

宇部蒲鉾さんの「ちーずinちくわ」。

しかも仲間がいます。全部で3種類!
『新鮮な素材に拘りのチーズ(数種類のチェダーチーズをブレンドした特別なプロセスチーズ)を練り込み、丹念に焼き上げました。』とのことで、確かにチーズたっぷり!とても食べ応えのある商品です。
LL商品だからって、欲張って3種類買ってしまったんですが、食感硬めで肉厚なチーズinちくわ、1パック3本いっぺんに食べたらまあまあお腹を圧迫するボリュームでしたね……おいしいからって調子にのりすぎました。

あ、宇部蒲鉾さんのサイトにリンクのあるかまぼこの飾り切り、かわいい!おすすめですよ!(オージーフーズ>フードコーディネーター事業部>かまぼこの飾り切りの方法10選!わかりやすい動画でプロが解説

来年のお節に向けて、練習しよっかな。