おでんにタコ入れる派?

 by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

春はもうすぐそこですが、まだまだ冷える日もあって、体調管理がたいへんたいへん。
おゆうはんには、あったまるもんがいいですね。
例えばおでんとか。

そのおでんの具たちにも、いろんなドラマがあるようで……。

岡田よしたか作『ちくわのわーさん』ブロンズ新社(2011年)

 

「第3回 ようちえん絵本大賞受賞」のシールも誇らしげなこちら。
岡田よしたかさんの『ちくわのわーさん』(ブロンズ新社刊)です。ブロンズ新社のページはこちら。

表紙で陽気に口笛?をふいているわーさん、どうやら道を急いでいるようす。

道中、ついうっかり犬やねずみにちくわの穴で休憩されたり、マカロニと一緒に歌ったり、こいのぼりのポールにぶら下がってみたり。そのたびに我に返って「はよいかんと」と先を目指すのですが、ついたところは夕闇の中の一軒家。

ここでなにが行われているのかというと、だいこんやあつあげやごぼてんやにぬきたまごなどが、なんと畳敷きの部屋であやとりをしたり将棋をしたりして、わーさんの到着を待っていました。完全に親戚の寄り合いにしか見えません。

わーさんが扉を開けると「まってましたんやで〜」と出迎え、わーさんも一緒にみんなで鍋に入っておでんになるのです。

あつあつのおいしそうなおでん、まさか具材が自らの意思で鍋を目指して集合していたとは……という、ある意味衝撃的な絵本です。

これ、続編?の『うどんのうーやん』という絵本もあって、それも合わせて読むとなかなか爽快です。

うどんのうーやんは、うどん屋の出前があっても配達する人手がないので、うどん自ら走って行き、道中いろんな困っている食材を救済しつつデラックスなうどんになる、謎の疾走感に溢れた絵本です。
そしてなんでか、わーさんもうーやんも関西弁。

裏表紙ではちょっと哀愁あるちくわのわーさん

 

おでんにタコ入れる派?こじまは他の食材に色がついてしまうからちょっと嫌かな派、のきょうのちくわ。

きょうのちくわ:わさびチーちく+ブロッコリー

ちくわもちょっと、春っぽくおめかしです。
わさびチーちくに、ブロッコリーを生けてみました。別にわさびもブロッコリーも春が旬じゃないけど。こまかいことは、いいのいいの。