腹巻きタイプ
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
前回のデイリーちくわで、ちくわの絵を描くならだいたい焼きちくわ、というようなことを申しましたが、ちくわ売り場には、違うスタイルのちくわも並んでいますね。
全体に焼き目のついたものや、
両端が白くて、中央付近だけ焼き目のあるもの。
この違いはどうして?と昔から思ってたんですが、この「腹巻きタイプ(両端白タイプ)」は、ヤマサちくわのお膝元、豊橋のちくわの特徴だったそう。
大正のむかし、長野県に輸送されていた豊橋産の高級ちくわ。のちに長野県には三陸産のちくわも流通するようになって、どっちがどっちかわからんやん!ということで、区別がつきやすいように、豊橋産のちくわは両端を白く残して焼き上げるようになったんだとか。豊橋ちくわちゃん、自己アピールの強い性格みたい。
今は各地にいろんなメーカーがあって、どっちのタイプも混在してますけどね。
どっちタイプかしら、きょうのちくわ。
初登場!なにわのメーカー、和田八蒲鉾さんの「いとより鯛ちくわ」。(和田八蒲鉾さんはこちら)
腹巻きタイプです。
京都の高級スーパーで買ってきました。
歯応えしゃきしゃきで、そのままワイルドに食べるのがおいしいちくわです。
ほほう、この商品は澱粉含有量がきちんと記されていますね。ちくわにしてはまあまあお高いものでしたが、お高いからといってでんぷん不使用とは限らないのです。
そして和田八さんのオンラインショップは、高級料亭で出てくるような上品な商品がずらりと並んでいて、こじまの長年の謎「あんぺい」や、模様がとてもかわいい切り出しかまぼこなど、珍しい品揃えもあって(売り切れてたけど)、非常に興味をそそられます。みなさまぜひ覗いてみてください。