おせちにちくわ&リテーナ成形かまぼこ
by 児嶋佐織
あけましておめでとうございます。テルミン奏者の児嶋佐織です。
本年も、ちくわをどうぞよろしくおねがいします。あ、ついでにこじまも。
昨年は、なにかとたいへんな一年でしたね……。
ことしはよい年になるように、みなさまちくわを日々のメニューに取り入れていきましょうね。
これで、見通しのいい年になること間違いなし。
早速こじま家では、元日からちくわをいただいてます。
斜めに切るだけで、そこはかとなく門松感が漂いますね。
いつものちくわ炒めにも、紅生姜をちらして華やかさを演出。立派なお正月料理です。
しかし、お節料理に入るには、お値段も佇まいもちょっと控えめすぎるちくわ。紅白のかまぼこを、お重の外から羨ましそうに眺めています。
そういえば、重箱の結構なスペースを占めるかまぼこ、由来はいったいなんなんでしょう。
調べてみましたら、
◎かまぼこの半円形は、日の出にみたてています
◎紅白のかまぼこは、紅色は魔除け、邪気をはらう色、白色は清浄をあらわしています
とのこと。なるほど……。
ところで、現在スーパーなどで売られているかまぼこの大半が「リテーナ成形」という技術を使って製造されています。フィルムでかまぼこ本体と板を包装したあと、円柱形の金型に入れて加熱するという、衛生的な製造方法。これは昭和49年に特許を取得しています。竹中徳四郎さんという方が発案されました。かまぼこの鮮度を長く保つための、画期的な技術です。
この特許申請について、当時の竹中さんの手書きの説明が残されているそうなんですが、そこに「(特許に)リテーナの名前を付けるとき、自分の名前でもよかったが、はずかしかったのでリテーナにしました」と書かれているそう……!
はずかしかったって……竹中さんかわいい。
(参考:新潟市「竹徳蒲鉾」さんのサイト https://taketoku.com/retainer/)