ちくわに似合う衣装、やちむん
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
料理や飲み物には、それをよりおいしく見せる、味わうための器も大事ですね。ワイングラスや、点心の蒸しかご、ハンバーグの鉄板。
ぐっと見映えがよくなって、おいしくいただけます。
ちくわにも、ちくわに似合う衣装を着せてあげたい……と思いつづけて、最近はこんなかんじに落ち着きつつあります。
沖縄のやちむんです。
こじまは高価な食器はほとんど持っていないのですが、やちむんは長いことかけて、ちょっとずつコレクションしています。
このぽってり素朴な風合いと、大ぶりの楽しい柄が、気さくで飾らないちくわに似合うと思うんですよね。古伊万里とか九谷焼みたいな、繊細で華やかな柄ものは、しゅっとしたかまぼこにまかせて……あ、また、かまぼこへの嫉妬が漏れ出しそうになりました……いやんいやん。
不毛なジェラシーをかきけすように、きょうのちくわ。
大寅さん の上ちくわです。
なにわの子なら、ねりものといえば大寅さん、という方も多いのでは。こじまも幼少の頃から、デパートにおでかけして買ってもらうのが楽しみでした。
この上ちくわは、歯応えぷりしゃき上品なお味。なんもつけずにそのままいただくのがおいしいです。
ねりもの専門店の数多くの品揃えの中に、ちくわはこれと松ヶ根の2種類しかなくて、やっぱりちくわ地味だな……とすこしさみしくなったのですが、大寅さんの「おでんランキング」では、ちくわはなんと3位を飾っておりましたよ!
よかった、ちゃんとみんなに愛されてる……と、喜びをかみしめながらお会計してもらいました。上ちくわ、ひと袋270円。や、やすい……!