ちくわができるまで
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
去年の夏、兵庫県のカネテツデリカフーズさんにちくわ・かまぼこ作り体験と工場見学に伺いました。
終始おかしなテンションで夢のような一日を過ごした記事はこちらから、6回にもわたって、ご報告いたしました。
しかしですね、この見学が、なんと工場レイアウトの都合で、ちくわの工程を見ることはできなかったのです。
いつか機械の上を転がる大量のちくわを見てみたい、とずっと恋い焦がれているのですが……。
そんなこじまの心を癒してくれる動画があります。
YouTube『サイエンスチャンネル』の THE MAKING シリーズ 第217回「ちくわができるまで」。
このシリーズ、なんと300回を超える「できるまで」が、ブルドーザーからひよこ饅頭まで、さまざまなジャンルで紹介されています。
さて、そのちくわ回、魚をさばいてすり身にするところから、焼き上がりを包装するまでが13分強の動画になっているのですが、すり身になるまでの工程が、およそ5分を割いて紹介されています。
手作業で頭と内臓を除かれ、機械で骨と皮を外される魚たち。
立派な魚があっという間に肉だけになり、その肉の少なさに、カネテツさんでうかがった「体長60センチのスケトウダラからとれるちくわはたったの2本」というのも、なるほどなあ……と改めてうなずけます。
そしてすり身を洗って……あ、ここから先は、ぜひ動画でご確認ください!こんな気軽な食材ちくわに、すごい大掛かりな機械が使われていることに、きっと驚かれます。
以前知り合いのミュージシャン(ペルー人)に「ちくわ工場は3階建てでね、上の階からすりみを練って伸ばして巻きつけて……って下の階に流れていくんですよ」って教えてもらって、そんなにスペース要るの!って驚いたんですけど、この工程の多さ、そしてそんなに手間がかかるのにこのお安さ……泣けてくるほどです。
しかしペルー人にちくわについて教わるって、なんか味わい深いな。
ちなみにカネテツさんの工場には魚はいませんでした。それは、すり身からの工程でちくわを作っているから。漁船内や水揚げ港で加工されたすり身のブロックが工場に運ばれて、そのすり身を練り上げていくのです。
さて、動画鑑賞のおともに、きょうのちくわ。
半割りにしたちくわにチーズを乗せて、棒餃子の皮でくるりと包んで焼きます。
もう食べなくてもおいしいって、わかりますよね。おビヤもすすんで、あっという間にひとりで10本食べてしまいました。
棒餃子の皮、ちくわのサイズにぴったりで、巻きやすくてよいですよ。