ライフハックでステイホーム

by 児嶋佐織

きょうのちくわ:スプーンで食べるちくわ磯辺揚げ

 

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

日々細々と、ひっそりと、ちくわについてしたためていますが、友人知人がみなさん「ちくわを見るとこじまさんを思い出す」とおっしゃる。
この連載を続けていてよかった、と思うと同時に、「みなさんはどこでちくわに会っているのだろう?」と疑問が。
多分ほとんどがスーパーでお買い物されるときか、居酒屋でうっかりちくわの磯辺揚げが出てきたとき、くらいかしら。

そんなちくわビギナーの方々に、ぜひともご紹介したいちくわパラダイスがあります。
それは関西の百貨店の中でも、デパ地下の個性が光る阪神百貨店梅田本店
ことに魚関係は鮮魚、惣菜ともに大充実。
そして!阪神百貨店にはなんと「地方蒲鉾」という、ちくわラバーにはたまらない売り場があるのです。
日本各地の練り物が品数豊富に取り揃えられていて、もちろんちくわも、えびちくわ、竹ちくわ、とうふちくわ……と数多くあります。
「ここからここまでぜんぶ頂戴」とマイケル買いしそうになるんですが、いかんせん消費期限という愛を隔てる壁が……。きょうは鳥取県ちむらのとうふちくわをお迎え。
ちなみに地方蒲鉾の売り場のすぐ近くには、これも関西ののみすけがお世話になっている伍魚福(ごぎょふく)の売り場もありますよ。
こちらでは「わさびチーズの焼きちくわ」をお迎え。
これでステイホームもはかどり(?)ます。


ちくわ充をきめたところで、きょうのちくわ。

唐突食物、ってご存知ですか。
ずっと前ですが、原田宗典さんのエッセイに出てきた言葉です。夜中とかに、ふと思い出して「食べたーーい!」てなる食べものって、ありますよね。そういうやつです。
こじまにとってはそれが「ちくわの磯辺揚げ」なんですが、意外と食べたい時にすぐたべるのは難しい。
そこで、いつでもちくわの磯辺揚げを楽しめるように、こじまはこんな努力をしています。
冷蔵庫に、ちくわ(お安いやつ)、揚げ玉、青のり、この三品を揃えておきます。
磯辺揚げの発作が出たら、おもむろにちくわを食べやすい形状に切り、フライパンで少量の胡麻油で炒め、そこに揚げ玉と青のりを加えます。

スプーンで食べるちくわ磯辺揚げ。
どこにも死角はありません。
きょうからできるライフハック。みなさまもぜひに。

(4月4日)

 

編注:児嶋さんの原稿は4月4日に届きました。「阪神梅田本店」は本日4月7日の緊急事態宣言の発令を受け、4月8日から5月6日まで平日は食料品売場のみ営業(11時~19時)し、週末は全館休業。ご紹介した「ちむら」「伍魚福」のちくわは、リンク先のオンラインからも購入が可能です。