大いなる海のドラマ
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
ちくわ耳(2019.05.24デイリーちくわ「ちくわ耳」参照)を自負するこじまですが、ずっと心に残っておぼえてることがあります。
それは、以前カネテツデリカフーズさんのちくわ・かまぼこ作り体験におじゃましたときに伺った「体長60センチのスケトウダラ1尾で、ちくわが何個作れるか」というクイズ( 。
そう、この立派なおさかなから、たった2本なんです。
あまりに少ない……と思ったけど、さてその「体長60センチのスケトウダラ」になるには、いったい何年かかるんだろう、とふと思って調べました。
ウィキペディアなどによると、スケトウダラは、
4年で約36センチ 499グラム、
5年で約41センチ 525グラム、
6年で約44センチ 592グラム、
7年で約47センチ 660グラム、とあります。
……え?7年経っても、まだ60センチになってない??
出世魚といわれる鰤(ブリ)は、3年で65センチにもなるというのに、なんてゆっくり成長するのか……
そんなスケトウダラの卵は、みなさんご存知、たらこですね。
あのちっちゃいちっちゃい卵から、過酷な環境で何年も何年もかけて大きくなったスケトウダラからうまれた、ちくわ。
大いなる海でのドラマに思いを馳せてしまいます……
大海の荒波に身をゆだねながら、きょうのちくわ。
ええ。ちくわの穴に明太子を詰めてます。
大いなる海のドラマを、初回から最終回までばばっとダイジェストにしたような雑なつまみですが、
ちくわの穴に明太子を詰めるときの感触を、みなさんにもぜひ味わってほしい。
適当に詰めてからスプーンで平らにならすのですが、ちくわの適度な弾力で、明太子がきれーーーいに面イチに削りとれるのが、ほんとに気持ちいいのです。
ちくわの協調性を実感する一品です。