転がるちくわ

by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

おだいどこに立つ方なら、みなさんわかってくださると思います。。。

ちくわやソーセージ、きゅうりなどを輪切りにするとき、包丁にひっついてせりあがってきたのがまな板からころんころんと転がって、シンクにダイブしてしまうときの、この世の終末のようなかなしみ。怒り。
ふだんは菩薩のようにおだやかなこじまも、この瞬間だけは阿吽像のような形相で「ガッデム!」などと口走り、あわてて架空の懺悔室に駆け込み、涙ながらに罪を告白します。

……なんの話してましたっけ。
あ、ちくわを切るときに、ころんころんと転がるちくわを追いかけて、シンクのごみ受けから不思議の国のアリスみたいになってしまわないかと、日々戦々恐々としているのです、という話です。

このソーセージを切ったときに落としてしまったひときれを、インターネットに投稿しましたら。

「もうちょっと斜めに切ったら転がらないのでは」

とものすごく冷静にご意見いただきまして。

そうか……そうだ!切り口と直角だからころんころんするのか!
斜めになってたら転がりにくいはず!
早速ちょっと斜めに切ってみたら。
なるほど、ぜんぜん転がらない。
ちくわ切り歴何十年にして、はじめて「直角の輪切りはよく転がる」ことを意識しました。ひとつかしこくなったぜ。

そんな斜めに切ったちくわと、たっぷりごまと少しのマヨネーズをフライパンに入れて、全体がしっかりなじむまで炒めて、きょうのちくわ。

きょうのちくわ:ごまマヨ斜めちくわ

転がるちくわをイメージしたお皿に盛り付けて、あっという間においしいごまマヨちくわのできあがり。
マヨネーズは、低カロリーのマヨネーズタイプだとうまく炒まらないので、ふつうのやつで。