長崎ネリモノ紀行

by 児嶋佐織

きょうのちくわ(じゃない ネリモノ):あるまど(ありまど)

 

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

長崎は西海市にいます。

そう、海沿いの街といえば、ネリモノの街(異論は認めません)。
今回の旅(演奏のために来ています。念のため)でも、こっそりネリモノ市場調査……と思っていたら、テレパシーが通じたのか、この旅でお世話になる方が最初に連れて行ってくださったのが「長崎漁港がんばランド」という、水産物中心の直売所。
広大な店内にあるわあるわ、ネリモノの宝石箱!
さすがに旅中持って歩けないので、たくさんは買えませんでしたが、長崎で人気のメーカー「長崎一番(長崎蒲鉾)」「杉永蒲鉾」のちくわを買い求めました。ほくほく。

長崎といえば、やっぱりちゃんぽん。ちゃんぽんには、そう、ちくわやかまぼこが必ず入っていますよね。
あのピンクや緑のかまぼこ、まさかこんな形で売られているとは思いもしませんでした。

びっくりした!!

さつま揚げやかまぼこの隣に、しれっとちゃんぽん用かまぼこ(「はんぺん」とも言うらしい)。

そして、「ちゃんぽん用にもう切っときましたよ」セットもあるのです……!」
長崎一番さんのこれ
とか、杉永蒲鉾さんのこれとか。

生活の中におけるちゃんぽんの、否、ネリモノの地位が高い。
そして長崎は、お祝いごとのあるときにも、やっぱりネリモノ。

佐世保在住のミュージシャンに以前ご馳走になった「あるまど(ありまど)」。
ピンクに染めた茹で卵をすり身で包んで揚げた、お正月やお祝いのときに食べる特別なネリモノです。
お祝いにネリモノ、なんて素敵なんでしょう……。きっとお誕生日には、ケーキにちくわを歳の数だけ立てるに違いない、と信じています。