こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
カネテツデリカフーズてっちゃん工房探訪記、その2。
前回のかまぼこに続き、いよいよ憧れのちくわの成型です……!
材料はかまぼことおなじスケソウダラ100%のすり身。ちくわは、厚みと幅を均一にしなければいけないので、専用のシリコン型を使います。
まな板の上に置かれた型の中に、すり身を置いて包丁で型に合わせてのばしていきます。
均一にのばせたら、ここからがちくわ成型の醍醐味!型をはずして、竹の棒にすり身を巻き付けていきます。包丁で、まな板からこそげ取りながら、棒を回してすり身を巻いていきますが、これが思ったより難しい。くるくるっと巻けるのかと思ってましたが、固まっていないすり身ですから、棒や包丁の角度がちょっとずれただけで、ななめになったり、すり身がまな板に残って、ちくわが痩せてしまったり。
塚村編集長が美しく巻き取ったすり身も、インストラクターのお姉さんがやってきて「きれいですねー、でも最大の欠点は、真ん中に巻けていないこと。これでは機械に入りません!」あらら、言われてみれば、棒の中心からだいぶ端っこにずれています。ちくわのポッキー?(しかし、お姉さんはトントンと叩いてみごと真ん中に瞬間移動してくださいました)。
みなさん四苦八苦しながら巻いたちくわの棒は、そのまま焼く機械に差し込まれ、くるくる回されて焼かれます。ふくらんできたすり身は、気泡をつぶすためにブラシのような器具でぺしぺし叩かれながら、おいしそうな焼き色がつくまでふっくらと焼き上げられます。
え、ふっくら?と思われましたか。そうなんです、ちくわはふっくらと焼き上がるのですが、冷めるとしぼんで、ちくわ独特のしわが生まれるのです。
さあ、できあがりまではすこし時間があるので、ここでインストラクターさんからクイズ!
「サザエさん一家が、てっちゃん工房に買い物にきました。でも店員が、買ってください、とおすすめしたのは、サザエ、カツオ、ワカメのうち一人だけでした。いったい誰におすすめしたのでしょう?」(答えは下に)
そして衝撃だったのは、「この(壁に貼ってあるスケトウダラのポスターを指して)60センチのスケトウダラから、かまぼこ何個分のすり身が取れるでしょうか?」という問題。会場からは、50個という声が。もっと少ない!10個?5個?
いいえ、たったの2つ分なのです。。。
普段なにげなく食べているちくわ、いえ、そのほかの食事すべてに、想像を超えた命や手間があって、食卓にやって来るのですね。
きょうも感謝をこめて、おいしくいただきます。
- ※クイズの答え:ワカメ(海藻=買いそう、だからすすめられた)