グレーのちくわと白いちくわ
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
友人が旅行のおみやげにちくわをくれたのですが、手渡すときに
「グレーのちくわやねん」と小声で言いました。
もしかして……法的にグレーのちくわ??どうしよう、友人がそんな危険なことに手を染めてしまっていたなんて……
って、そんなはずはないですね。京都府北部・天橋立みやげの「あごちくわ」でした。
あごちくわは、主に山陰地方で「あご」と呼ばれているトビウオが主原料のちくわです。ふつうの白いちくわよりかみごたえがあって、しっかり魚!って味がします。
そのまま生でシンプルに食べることが多いのですが、ネットで調べてみると「汁ものに入れて、あごの出汁もたのしむ」って食べ方もあるんだそう!おいしそう。
そして同じく山陰地方には、白いちくわ「とうふちくわ」もあります。
こちらは魚のすりみと豆腐を練って、蒸して作られます。豆腐でカロリーも抑えられるし、タンパク質も取れるダイエット食として最近注目されているそう。
ということは最近できたの?と思いきや、なんと慶応元年(1865年)から製造しているというメーカーもあります。当時、魚がぜいたく品だったので、庶民は魚のかわりに豆腐を食べた、ということで、ちくわも豆腐から作られたそうです。
グレーのちくわも白いちくわも、どちらもこじまの好物です。祖母が山陰出身だったので、おみやげにもらうちくわを小さい頃から好んで食べていました。われながらしぶい子どもだなあ。