ELENTO合同会社
グローバルな関係人口創出に向け、11月16日には地元の高校生と事業者を交えた「世界文化祭 2024」を開催。国内外から参加者を募集。

ELENTO合同会社(エレント)(本社:静岡県下田市、代表:塚田絵玲奈、以下「ELENTO」)は、静岡県下田市が実施するデジタルノマド誘致モデル構築業務を受託し、グローバルな関係人口創出に向けたデジタルノマド交流プログラム『TADAIMA SHIMODA』を実施することを発表します。本プログラムは、2024年11月3日から30日までの約1カ月間、国内外から延べ100名のデジタルノマド(*1)が地域住民と直接交流し、文化や言語の壁を越え、友だち作り目指す、日本初(*2)の取り組みです。2024年11月16日には、静岡県立下田高等学校の学生、地域事業者、海外デジタルノマドが共創する「世界文化祭 2024」を実施します。本プログラムを通じて、下田市が推進しているワーケーション事業を発展させ、“日本で友だちができるまち”として海外デジタルノマドの受け入れを拡大します。さらに、国内外のデジタルノマドと地域住民が自然に交流できる環境を整え、グローバルとローカルをつなぐ持続可能な関係人口を創出する「下田モデル」の構築を目指します。



■ 本プログラムの実施背景
近年、デジタルノマド市場は急速に成長しており、長期滞在による地域経済の活性化やビジネス機会の創出、地域活性への期待が高まっています。日本でも2024年にデジタルノマドビザが導入され、地方都市へのインバウンド需要の取り込みが進むと予想されています。しかし、現状の日本における人気滞在先は東京をはじめとする人口100万超の大都市圏に集中しており、地方都市との格差が広がっていく懸念があります。日本には1,700以上の自治体があり、その多くが人口2万人以下の小規模な都市です(*3)。下田市は、人口約2万人の典型的な地方都市として、この課題に挑戦します。本プログラムをきっかけに、2035年には10億人に達するとも予測される(*4)デジタルノマド市場の需要を取り込み、地方(ローカル)ならではの魅力を活かした「下田モデル」を構築することを目指します。

地方の魅力は、「地域住民との日常生活を共有しながら、日本のローカルカルチャーや伝統を深く体験できる(地域に溶け込むことができる)」点にあります。一般社団法人日本デジタルノマド協会の調査(*5) によると、デジタルノマドが滞在先を選ぶ際、仕事環境や治安に次いで「ローカルカルチャーの体験と理解」が重視されており、特に日本に1か月以上滞在を希望する海外デジタルノマドの約70%が「日本のカルチャーや伝統を深く理解したい」と回答しています。このデータは、”地域に溶け込みながら暮らす”ことがデジタルノマドが大事にする価値の1つであることを示しています。

一方で、海外デジタルノマドからは「ローカルに入っていきたいが方法がわからない(*6)」や「日本は英語での情報が不足しており、大都市圏以外の滞在先を決めにくい」という課題が多く指摘されています。地方都市がデジタルノマド誘致を推進するためには、こうした障壁を取り除き、デジタルノマドと地域住民が自然に交流できる環境を整えることが必要です。

下田市では、東京から約3時間というアクセスの良さや豊かな自然、「開国のまち」としての歴史的背景を活かし、2019年度よりワーケーション事業を推進し、関係人口創出と拡大を目指してきました(*7)。この取り組みを通じて、長期滞在者の受け入れ環境や仕事環境の整備、「地域への溶け込みやすさ」といった受け入れにむけた基盤が整いつつあります。この次のステップとして、海外デジタルノマドを対象としたグローバルな関係人口創出を目指します。

『TADAIMA SHIMODA』は、国内外のデジタルノマドが下田の地域住民との深く交流し、「下田に友だちができる」ことを目的としています。地域住民とデジタルノマドの”友だち作り”を主目的としたプログラムは世界的にも珍しく、日本初の取り組みです。本プログラムを通じて、下田市は 「日本でローカルの友だちができるまち」として新たな滞在価値を提供し、地域の潜在的な魅力を再発見をするとともに、デジタルノマドの視点から地域の課題を洗い出し、持続可能なグローバル関係人口を創出していきます。

■ 『TADAIMA SHIMODA』について
本プログラムは、1ヶ月以上の中長期滞在を好むデジタルノマドの下田市への誘客を促すデジタルノマド誘致モデル構築業務として、下田市から受託を受けて実施するプログラムです。現在、各国でデジタルノマドの受け入れ事業を行う実践者をはじめ、アジア、東南アジア、ヨーロッパ、南米など、11ヵ国・地域から延べ70名以上の来訪*が決まっています。地元高校生と共に運営を行う「世界文化祭 2024」の他、寿司職人体験、地域住民との音楽・スポーツなどの交流を通じて関係性を深める他、地域事業者が営む事業の体験と海外目線での実践的なフィードバックを通じて、地域経済の成長に向けた一助となることを目指します。
*2024年9月19日現在(日本を含め)
概要
- 日程:2024年11月3日(日)~30日(土)
- 場所:静岡県下田市 各所
- 主たる宿泊施設:風まち下田 
- プログラム詳細:TADAIMA SHIMODA, Japan(英語)

主催:下田市 / 企画・運営:ELENTO合同会社、WITH A TREE / 協力:山本建築、合同会社風まち、一般社団法人 日本ワーケーション協会、一般社団法人 日本デジタルノマド協会

■ メインイベント:「世界文化祭 2024」について



国内外のデジタルノマドと地域住民が、コンテンツ企画から当日の運営までを共に創り上げる異文化交流イベントです。世界各国の食体験や地元高校生が企画する日本文化体験を通じ、言語の壁を越えて双方の文化や背景を知ることで、友だちとして関係性を築いていくことを目指します。
本日より、本イベントへの国内外からの参加者、ボランティアスタッフを募集します。詳細・参加申込については下記のリンクをご確認ください。
概要
- 日程:2024年11月16日(土) 10:00~17:00
- 場所:伊豆下田の巨大倉庫 WITH A TREE
- 参加費用:入場無料
- 内容:海外デジタルノマドと地元高校生による世界ローカル飯体験、静岡県立下田高等学校茶道部による茶道体験、地元事業者と海外デジタルノマドによるトークセッション、ミヤザキ A.K.A. DJ PLEASUREによるコドモディスコ、佐野師匠によるステンドグラス体験、最先端テクノロジーを活用したアクティビティ、DJパーティーなど
- 詳細・参加申込:https://shimoda-worldfes2024.peatix.com/

主催:下田市 / 企画・運営:ELENTO合同会社、WITH A TREE / 協力:山本建築、下田時計台フロント、寿しらぼ三〇二、わたもこ&わたもこ kids、静岡県立下田高等学校 他
※コンテンツは予告なく変更される場合があります
参加申込はこちら

■ 下田市コメント
下田市は、2019年よりワーケーション事業を通じてデジタルノマドやリモートワーカーの受け入れ環境を整備してまいりました。この『TADAIMA SHIMODA』プロジェクトは、国内外から訪れるデジタルノマドと地域住民が交流し、新たな発見を共有しながら友だちになれる場を提供する、新しい地域活性化の取り組みです。下田市は、江戸時代末期に日本の開国の舞台となった歴史的背景を持ち、常に世界に開かれた町としての誇りを持ち続けてきました。一方で、観光シーズン以外の経済活動の停滞、若者の流出、英語による情報発信の不足などの課題を抱えています。本事業を通じて、地域住民とデジタルノマドが協力し、これらの課題に対する新たな解決策を模索するとともに、「日本でローカルの友だちができるまち」として、世界中のデジタルノマドを温かく迎え入れ、単なる観光地を超えて市民や地元事業者と協力しながら、ローカルとグローバルの視点が融合する “グローカル” な新しい地方創生の形「下田モデル」の構築を目指し、世界へ発信してまいります。

■ ELENTO代表 塚田絵玲奈コメント
私自身、下田市が推進するワーケーション事業をきっかけに2020年に下田を訪れ法人化をした「関係人口」のひとりです。2019年よりデジタルノマドとして国内外をめぐる中で、「ただいま」と言いたくなる “ホーム” としての下田に心地よさを感じ、2023年に移住をしました。デジタルノマドとして交流を重ねる中で、日本についての英語情報の不足や、「日本で地域に溶けんだ暮らしをしてみたい」といった声を実際に聞き、これらを解決するための新たな取り組みとして『TADAIMA SHIMODA』を企画しました。今回、大好きな下田の地で本プログラムを企画・運営する機会をいただいたことに感謝申し上げるとともに、自然や歴史、文化だけでなく「地域に溶けこめる」という下田の魅力を生かした持続可能なデジタルノマド誘致の「下田モデル」構築に向けて、チーム一丸となって推進してまいります。

■ 海外デジタルノマド参加者(一例)


Aron Meteling / ドイツ出身エンジニアのフリーランサー。18歳からエンジニアとして世界各国を渡り歩く経験を活かし、デジタルノマド受入整備に向けたアドバイスを行う。





Haren Tambi / インドネシア出身デジタルノマドの聖地「インドネシア・バリ島」のコミュニティマネージャー。毎月400名以上のデジタルノマドの受け入れを行う。本プロジェクトでも中心的な存在として地域住民とデジタルノマドの交流を促進する。






Mavel Robayo / コロンビア出身台湾を拠点に、ITセールス、カスタマーサクセス、記者、英語教師として多岐にわたり国境をまたいで活躍するフリーランサー。地域学生との交流を促進し、若い世代への国際的な視点を提供する。





Nuri Kasimov / スイス出身起業家。Brandfetchの共同創業者。2-3か月毎に滞在先を変えているデジタルノマド。スタートアップ起業家として、地域事業者とデジタルノマドのビジネス交流イベントを通じて地域事業者に対してグローバルな視点の提供を行う。





Yeji Cheon / 韓国出身韓国のコワーキングスペースにおけるコミュニティ・ビルダーのパイオニア。現在はデジタルノマドしての活動する傍ら、ソウルにてコリビング&コワーキング・コミュニティを運営。アジアにおけるデジタルノマド受入の知見を活かしたアドバイスを行う。





Rammy & Estelle / スイス出身世界のカルチャーや歴史をストーリーで伝える動画プロダクション「NS90」を運営するビデオ・フォトグラファー。期間中のプロモーション動画撮影を担当。





*1 デジタルノマドとは、インターネットを活用して場所に縛られず、世界中を自由に移動しながら仕事をし、暮らす人々を指します。2020年の推計では、世界で3,500万人以上(*)が「場所の自由」「仕事の自由」「自己成長やライフバランスの追求」などを求め(*)、デジタルノマドとしてのライフスタイルを選択していると推定されています。ABrother Abroadが発表した「The Digital Nomad Statistics for 2021」によると、約70%が北米、ヨーロッパ、オーストラリアなど、強力なパスポートを持つ地域出身者であることが明らかになっています。
 *MBO Partners. (2020). 2020 State of Independence in America Report.
 *Digital Nomads: Toward a Future Research Agenda(Toronto Metropolitan University)
*2 弊社調べ
*3 総務省統計局『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数』
*4 Nomad list levels.io
*5 (一社)日本デジタルノマド協会 デジタルノマドブックより
*6 Toronto Metropolitan University:Digital Nomads: Toward a Future Research Agenda
*7 第2次下田市観光まちづくり推進計画


【WITH A TREEについて】
伊豆下田の駅近くにある巨大倉庫です。3歳児から80代、学生から社会人、経営者や起業家、アーティストやミュージシャン、インストラクター、政治家、日本人も外国人も、地球と地域の多様なヒトがフラッと集まる場です。サスティナブルなモノづくり拠点として、先入観をなくし感性を大切に創作することで「あそび」が「しごと」に発展し、現代にフィットさせる実証実験を行っています。

【ELENTOについて】
ELENTO合同会社は、2020年に開国のまち・静岡県下田市で創業したコミュニケーションファームです。地域と世界をつなぐグローバルコミュニケーションを通じ、社会にポジティブな変革をもたらすことを使命としています。PR・プロモーション事業や、地域住民と海外デジタルノマドとの"友だち作り"を通じて、グローバルな関係人口の創出を目指すデジタルノマド交流プログラム「TADAIMA SHIMODA」を展開しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください。URL: https://elento.jp/jp
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