関西洋画壇の重鎮として活躍した洋画家の黒田重太郎が十代のころに描いた鉛筆素描を展示する「京都、洛中洛外」が10月10日から星野画廊(京都市東山区神宮道三条上ル)で開かれる。
企画名は「今蘇る明治末・113年前の京都その風景と人々の暮らし 黒田重太郎 鉛筆素描『京都、洛中洛外』」。
サブタイトルの「未来の巨匠(当時17~18歳)が描き留めた真景94図」が示すとおり、明治38年(1905)年4月15日に描かれた「花園村」=画像右=など、修業中の黒田が鉛筆の濃淡と強弱で表現した作品94点を公開する。
黒田は小出楢重らと大阪で信濃橋洋画研究所を開設。京都市立美術専門学校(現・京都市芸大)の教授となり後進を育成した。日本芸術院恩賜賞受賞、勲三等瑞宝章受章。1870(昭和45)年82歳で没した。昨年(2017年)が生誕150年。2020年に没後50年を迎える。
同31日まで。開廊は午前10時半~午後6時。月曜休廊。
詳細は星野画廊のwebサイトで。