特報!ひょうたんの花1号が咲きました!

by 丸黄うりほ

▲最初の花は雌花です。これはわりあい珍しい。

 

先週末の日記で、我が家のひょうたんウェスパシアヌスにも花芽がつきはじめたことを書きました。

花芽がつくと早いですね! 第1号が開花しましたー!

しかも、雌花です。最初に咲くひょうたんの花はたいてい雄花なので、わりあいに珍しいことです。雌花はこの写真のように最初から根元がひょうたん型をしています。ああ可愛い!可愛い!可愛すぎます♡♡♡

ひょうたんの花びらは雄花も雌花も白色です。5枚あって、くしゃくしゃっとした可憐な形です。最大の特徴は、夕方に咲いて翌朝にはしぼんでしまうこと。たった一夜限りのはかない花なのです。そのため、ひょうたんはユウガオと呼ばれることもあります。現在はユウガオというと別のウリ科植物でカンピョウの原材料となるものを指しますが、「源氏物語」にでてくる〝夕顔〟はひょうたんの花のことだといわれています。

雌花の真ん中には黄色くつややかな雌しべがあります。ここに雄花の花粉がつくと受粉完了。受粉に成功したら、雌花のひょうたん型をしている部分がだんだんとふくらんできて、やがてひょうたんの実になります。受粉作業をしてくれるのは、自然状態では蛾です。昼咲く花の受粉を蝶が行うように、夜の花であるひょうたんの花の受粉は蛾が行ってくれるのです。鼻を近づけてみると、とても上品な甘い香りがします。この香りと、夜でもよく目立つ白い花びらで蛾たちを引き寄せるのでしょうね。

しかし、残念ですが、きょう咲いたのは雌花ひとつだけ。

ウェスパシアヌスの花第1号には、お相手の雄花君がいませんでした。同じ日に雌花と雄花が咲き揃わないと受粉はできません。こんなにきれいに咲いているのに、この雌花はひょうたんの実になることはできない運命なのです。

せめて写真を撮って、この美しさを讃えることにいたしましょう!