ひょうたん栽培に必要なもの(3) ひょうたんは大の肥料食い

by 丸黄うりほ

▲ひょうたん栽培には元肥と追肥が必要です。

 

ひょうたんをプランターに定植するときは、必ず肥料を土と一緒に与えます。これを元肥(もとごえ)といいます。

肥料には大きく分けて有機肥料と化成肥料があります。また、肥料の三要素といえば、窒素、リン酸、カリです。有機の窒素質肥料は油かすや鶏糞、リン酸質肥料は骨粉、カリ質肥料は草木灰などが代表的なものです。ひょうたん植え付け時の元肥は、その三要素のバランスがとれたものがいいようです。化成肥料なら、窒素—リン酸—カリが「10—10—10」 のものを選べばいいでしょう。どのくらいの量が適切かというと、肥料の袋などに書いてある標準量を守れば失敗がないと思います。たいていの園芸用の土にはもともと肥料が混ぜ込んであるようですので、それに少しプラスしてやるという感覚です。

肥料は、植物の根に直接当たらないように、鉢の深いところや縁に沿わせて置くのが基本です。植物の根に直接当たると、濃度が高すぎて肥料焼けを起こしてしまいますので気をつけましょう。

ひょうたんの場合、プランターに定植して2〜3週間ほど過ぎたら、もう一度肥料をやる必要があります。これを追肥(ついひ)といいます。また、成長に応じてさらに3週間後くらいに二度目の追肥をします。

追肥は、蔓のようすをみて肥料の種類を変えます。ざっくりいえば、窒素の多い肥料は葉や蔓を大きくし、リン酸は花や実のつきをよくし、カリは根を丈夫にするといわれています。この日記で後日詳しく述べていくことになるかと思いますが、生育状況を観察したうえで追肥を施すことは、元肥に比べてずっと難しい作業です。しかし、ひょうたんは大変な肥料食い植物なので、追肥を欠かすことはできません。成長が早く、図体がでかいので、おなかもすくというわけなのです。

追肥には、元肥に使ったものと同じ固形タイプの肥料を使ってもいいのですが、固形肥料はじんわりと効いてくるタイプが多く、速攻性が欲しい場合は液体肥料を使います。液体肥料も、肥料の三要素のバランスが異なるものがいろいろと販売されていますので、ひょうたんの様子に応じて使い分けます。